みなさんの住んでるところと同じように、僕の住んでる山形県酒田市にも中心街があります。
けれども、これも地方住まいのみなさんなら日本全国同じだと思うのでお分かり頂けるかと存じますが、近年その中心は郊外のショッピングモールへと移動しつつあるわけで。
しかしそれは買い物という、生活する上での手段のひとつが移り変わっただけであり、僕にとって酒田で街といえば中町です。
雰囲気というか空気というか、とにかく酒田市中町にはそういった街独特の風がまだ残っている、と思います。
というわけで小さな頃の思い出が詰まった中町を、いつものRX100片手に歩いてみました。
いざ早朝散歩
近代的な建造物に生まれ変わった酒田市役所。
前も書きましたが、僕はこういった人工建造物に感動するタイプです。よくこんなもん建てられるな、と。人間ってすごいな、と。
こういったものもドキドキします。ドラクエやゼルダの伝説に出てくるナントカの塔みたい。
清水屋周辺。清水屋にはいろんな思い出があります。
お婆ちゃんに連れてってもらい、おもちゃを買ってもらうことと5階にあるお店での食事が最高に幸せだった幼き頃。
父と6階のゲームコーナーに行き、初めてギャラクシアンというゲームを見たときの衝撃。
初めて自分の小遣いで買ったレコードは、5階のショップでチェッカーズの「ジュリアに傷心」
部活のあとの汗臭い身体で、用もないのにブラつきにいった中学生時分。
とにかく数え切れないくらいの思い出がありますね。これを読んでくださってる酒田在住の方、あなただってそうでしょ?
ここがマルホンビル?だったのは中学生のとき。ショップ内ではプリンセスプリンセスのデビュー曲が頻繁に流れてたっけ。
高校のとき、真面目に勉強しないでバンドばっかりやってた僕を「オマエこのままじゃラーメン大学にしかいくとこないぞ!!」と叱ったH先生。すいません、結局ラーメン大学にも行ったことないままです。
本間家旧本邸。じつは僕、中には入ったことありません。
街を歩くということ
街を歩くということ、というより歩ける街並みが現存するというのは、とても贅沢ことだと思う今日この頃です。
こういう言い方をするととてもナルシストっぽく思われるかもしれませんが、街を自分のペースでこれと歩くという行為は自分が主人公を演じている、という感覚に近い。それは郊外のショッピングモールの中で、お店からお店へ移動しているときには感じることが出来ない。
若い頃に音楽を聴きながら新宿を歩いていたときと、こうやってカメラを片手に中町を歩いたことに、僕はさほど違いを感じません。どちらも息吹を感じることが出来ます。
願わくば、もっとそんな主人公達が増えてほしい。そうすれば飽きることなく僕はスナップ写真を撮りに中町へと出掛けることが出来るから。
そう。僕はどうやら街という世界を中心とした日常スナップ写真に興味があるらしい。ようやく気づきました。そっち方面、これから追求して行きたいと思います。
では、また。今度はさらに西へと足を進めつつ撮りに行こうっと。