もっと気楽に。もっと自由に。

友だちが主催する音楽イベントに出演することになった。詳しくは書けないが、とりあえず「何かを演奏する」という類のものではないとだけは書いておく。

それでフライヤーにプロフィールを載せるので、いくつかの質問に答えてほしいと要請があり、その中には「好きなアーティストは?」という項目もあった。

ここでロックバンドあたりの名をずらずら書いても仕方ないだろう。そう思った僕はあるプロレスラーとシンガー、そして写真家の名前を書いた。

その写真家とは梅佳代さんである。

もちろん僕も写真趣味の人なので、もっと大御所や海外フォトグラファーの名を書くことも出来た。だけど、やっぱり「好きな」写真家は梅佳代さんだ。

彼女のスナップがとても好きだ。ただの面白写真ではない。被写体にとても愛情を感じる。

「こんなの誰でも撮れる」

という声も聞こえるが、まず撮れない。子どもたちがこんな表情を見せるということは信頼されているということだ。その関係を構築するのは並大抵なものではない。僕もPTAカメラマンとして、もしくは近所の写真好きのおじさんとして、日頃から学校や町の子どもたちをたくさん撮っているからよくわかる。

彼女はほとんどの写真をEOS5というフィルムカメラにEF50mm F1.4という単焦点レンズを付けて撮ってるらしい。まるで写真学校の学生みたいなスタンダードセットである。

さらに露出プログラムオートのみで撮る。もはや完全にカメラマニアには馬鹿にされそうなポイントであるが、そもそも写真なんてそんなもんでいいのではなかろうか、と思う。

目を逆三角形にしながら渾身の一枚を目指すのもいい。インスタでいいね!を全力で目指すのもまぁいい。

だけど、少なくとも僕が好きな写真とは「誰でも撮れそう」と思わせてくれる写真だ。そういえばストーンズの音楽も「あんなの誰でも出来そう」と罵られてたな。誰も出来なかったけどね。

面白写真といえば、先日「味写入門」という写真集を買った。素人が撮った失敗写真を集めたものだが、これがまた面白い。

梅佳代さんの写真もは面白いだけではなく愛を感じるが、この写真集は面白いだけしかない。それがいい。

今のデジタル時代、誰もがスマホのカメラで写真を撮るし、ミラーレスや僕みたいに一眼レフカメラを持ち出して撮影を楽しむ人も多い。

だけどそれぞれ目指す方向が昔ほど多様じゃない気がする。そんな中、もっと写真とは自由だったんだな、と思わせてくれるものがこの写真集にはあった。

ま、もともと僕は気楽に写真やってるけれども。

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