僕の繁忙期も今度の土日までが最終戦となりそうなわけですが、今年は例年より何だか大変くたびれております。昨日の日曜日も、午前の配達後は待機状態になったので気がついたら昼寝をしていました。
そのとき見た夢のお話。
不安ながらも楽しい展開
僕は車を運転しつつ目的地に到着できずに迷っていました。カーナビは「目的地付近です」を連呼しているのにそこはただの路地裏みたいなところです。僕は仕方なく車をそこにおいて歩いて探すことにしました。
道に沿って歩くと突然二手に別れたり、あるいは急に細くなったり広場に出たりとかなり複雑な造りになっています。「元の場所に戻れるのだろうか?」と不安になりながらも、僕はどんどん楽しくなてきました。
というのも、すれ違う人や、道脇で露店を営んでいる人、広場で踊っている人がみんな笑顔でこちらにピースマークを送ってくれるからです。
僕はそれをひたすらいつものリコーGRというコンパクトカメラで撮っていました。気がついたら足元は石畳になっており、「あぁ、ここはイタリアだ」と夢の中の僕はイタリアなんぞ行ったこともないくせにそう思い込んでいました。
「ここは街撮りする人間にとっては最高だな」と思いつつGRで写真を撮りまくります。
そのうち一本だけやけに細い脇道が目に止まりました。そこが気になった僕は少し引き返して入っていくことに。
道はどんどん細くなりもはや人間一人しか通れない幅です。それでもしばらく歩くと向こう側に青っぽい光が見えたので先を急ぎ、ようやく抜けるとそこは先ほどの南イタリアの青空の下の陽気な雰囲気とは違い、かつて映画か雑誌で見た香港のスラム、クーロン街(九龍城砦)のようなところでした。
道端で棒切れを持ってチャンバラをする子ども達、暗い店内でマージャンを打つ男たち、道端で酔って寝ている薄汚れた人々。僕は興奮して写真を撮りまくります。
そして僕は「ここで写真を撮るんじゃない!」と叫ぶひげ面の男に拳銃で胸を数発撃たれました。目の前がどんどん暗くなっていき、そして撃たれた箇所がやけに熱かったのを覚えています。
その後、気がつくと病院らしきベッドにいました。どうやらさっきの出来事は全て夢だったようです。
しかし僕の身体には何本も管が繋がれており、どうやら重い病気を患っている様子。
見回すと、ベッドの周りにはたくさんの少年少女がいます。全て見たことある顔で、みんながみんなニコニコしており、どうやら僕にお別れをしているようでした。
そして病室には僕の家族だけが残りました。そしてベッドの脇で食卓を囲んでおります。
「ゆっくり休むがいいよ」
こちらを向いてニコニコと母親がそう言い、僕は眠りました。
そして現実へ
ふと目を覚ますと時計は14時半。事務所へ行ってみるとまた配達に行かねばならぬようです。
眠い目と少し重たい頭を抱えながら、僕はまた配達へ出掛けました。
それにしても僕は普段全く夢を見ません。というか覚えていません。
ただ、たまに覚えている夢はこういった「夢の中でまた夢を見ている」というパターンがすごく多いし、だいたいくたびれてるときに見ます。
というわけで繁忙期が終わったら温泉にでも行きます。
それではまた。これといったオチもなくすいませんね。