現代の標準レンズとは50㎜と28㎜のどちらがふさわしいのだろうか

Super TAKUMAR 28mm F3.5

最初にお知らせなんですが、僕のinstagramのアカウントをひとつ増やしました。モノクロ写真専用アカウントになります。

モノクロ専用アカウント→@oga_tv_bnw

本アカウント(従来)→@oga_tv

これまでは従来アカウントに何も考えずばんばん上げていましたが、たまに一応観る人のことを意識することもあるんですよワタシ。そう考えるとモノクロ写真ってのはあまり好きじゃないだろうなと思うことがあるのでね。まぁそう思うだけだったらいいんですけど、僕がアップするときに躊躇するようにまでなってしまったらこれは良くない傾向だな、と。

ということで晴れて専用アカウントを作っちゃったので、今後は気兼ねせず自分が大好きなモノクロ写真をばんばん上げれます。だってわざわざフォローしてくれる人はモノクロ写真が好きなんだと判断できますからね。

ところでなんでモノクロ写真なの?と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、そりゃね、いろいろあるんすよ。長くやってるとね、ときには「色」というのがうっとおしく感じるときがあるんです。そういうもんなんです。

あ、ここのブログにあげる写真はそういう気づかいはせずこれまでどおり雑多な感じでいきますけどね。

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基準は変わる

さて本題。

カメラのレンズには「標準レンズ」と呼ばれるものがあります。いわゆる焦点距離が50mmのやつですね。わかりやすくいうとスマホカメラを「×1.8」くらいまでデジタルズームした画角になるのかな。

なんで50㎜が標準と呼ばれるかというと、あのライカがそう決めたとか、メーカーにとって安価で作りやすいレンズだから大量生産され自然にそうなったとか諸説がありますが、とにかくそういうことになってます。

まぁ勉学やスポーツだってそういうことありますよね。平均…じゃなくて基準ってやつ。それを基に上だの下だの速いだの遅いだの判断していくわけです。

で、この50㎜レンズ。ひと昔前の写真学生とかはフィルム一眼レフに50㎜をくっつけたのを渡されてひたすら街を撮らされたそうです。うちの、いや妻も美大の写真の授業でやらされたらしい。そのせいで僕も初めてデジタル一眼レフを買うと話したときに「最初はズームレンズなんていらないから、50㎜の単焦点一本だけ買って毎日ひたすら撮れ」という命令を受けました。とんだとばっちりです。

まぁおかげさんで50㎜という画角が身についちゃって、その辺歩いてても「50㎜ならこう撮れる」ってのがファインダーを覗かなくてもある程度わかるようになってしまいましたがね。

ところがですね、この50㎜という画角の好き嫌いはともかくとして、基準という意味では現代においては無理があるんじゃないかという気がしなくもないんですね。

それはやはりスマホカメラの普及だと思います。だって現代で一番写真が撮られてるのってスマホでしょう。そしてその多くのスマホに搭載されてるレンズは28㎜あたりのはず。ということは現代において、基準とは言わないまでもいわゆる標準画角と呼ぶにふさわしいのは28㎜ということになるのではないでしょうか。

と、そんなことを考えながら僕も手持ちの古レンズの中から28㎜を引っ張り出してきてウロウロした次第です。

28㎜の難しさ

僕は日常の中でスマートフォンで写真を撮ることはほとんどありませんが、じつは28㎜という画角には慣れています。それはこれまでよく使っていたコンパクトカメラがそうだったからですね。リコーのGRも28㎜単焦点だし、SONYのRX100はズームですけど広角側が28mmスタートだったので。

 

ただ28㎜という画角は広いです。ひと昔前は広角レンズという部類でしたからね。ま、難しいです。広角と望遠のどっちが難しいと聞かれたら、圧倒的に広角だと思います。

 

その理由はさまざまありますが、まぁ余計なものが入り込むから主題を表現しにくいってのはありますね。

 

それと広角というと雄大な景色で使うみたいなイメージがありますが僕は逆ですね。町歩きとか屋内とか後ろに下がれないところで広角を使って、広いところでは50㎜以上を使うことが多いです。もちろん正しいとか間違ってるの話ではなく、撮りたい写真がそうってだけですが。

 

とにかく僕が広角レンズを使うときに気をつけてることは、ひと目で「いかにも広角レンズで撮りました」的なものにならないようにはしてますね。どんな写真にも言えるんですけど、撮影者の作為が強い写真が苦手なんですよ。「あー、これ必死で撮ったんだろうな」ってのがわかった途端萎えちゃう。

 

例えば「自然な写真」ってあるじゃないですか。あれって本当に自然に撮ってるんじゃなくて、自然に撮ったように見えるよう撮ってるんですよね。あれは技術です。僕はいつかそこに到達したい。

 

 

思えば音楽でもそうでした、僕は。

超絶技巧派ロックバンドとか好きになったことなくてね。もちろん観てて「おぉ、すげぇすげぇ」とは思うんですけど結局最後まで好きになることはなかったな。

ということで

28㎜なんてこんな難しい画角をなんでスマートフォンの標準にしたのかなって思ってたんですけどいま気づきました。

自撮りがあるからかっ!

そうですよ。みんな自撮りやるからですよ。確かに広角じゃないと旅先で背景込みの自撮り写真とか無理ですもんね。それに今なんてレンズが3つとかついてるんでしょ?すごいなぁ。

というわけで今回は現代の標準と呼ぶべき28㎜という画角のお話でした。

ところで僕が一番苦手なのは35㎜で28㎜はわりと好き。でもいろんなことやってスランプに入ると、結局50㎜に戻ってリハビリみたいなことを自然にやってます。

ということは僕にとっては50㎜が一番なんでしょうな。ではまた。

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