スナップ写真と小さな原付バイク

原チャリ生活

最近、まるで昭和時代の春休みの男子高校生のようにうちのホンダイブをかちゃかちゃいじっている。いいトシこいた中年のおっさんがである。

もともと春になると「あぁ、バイクっに乗りてぇ。おれの次の道楽は免許を取ってバイクに乗ることだ」という病気を患うのだが、暑い夏になるとそのやる気もすっかり失せ、いつの間にか商売の繁忙期である秋になるとその野望自体を忘れ、そして冬が来ると「あぁ、ジムニーが欲しい。子育てが終わったらジムニーに乗ろう」という感じに変わっていく。

もちろん今年もそのバイクに乗りてぇ病が襲ってきたのだが、何だか今年はひと味違う。今年襲ってきたのは「うちのイブさんをもう少しちゃんとしよう」という病気だ。

じつは冬はずっとYouTubeで除雪機の動画をみていた。それが北海道の除雪風景の動画に変わり、そのまま北海道のバイクツーリングへと興味が移っていき、何故か今はとあるバイク屋さんのチャンネルにハマっている。そしたら何故かうちのイブさんもちゃんとしてやりたくなったのである。

わかるでしょう?この気持ち。

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とりあえずちゃんと

とはいうもののイブはちゃんと動く。動くのだが不安材料がある。たまにセルモーターの動きが怪しかったり、バッテリーがすぐ上がったり、アイドリングが不安定だったりする。とりあえずこういった不安材料をみんな吹っ飛ばそうと決意した。

点火プラグを変え、エアクリーナーを掃除し、バッテリーを新品にした。そしてキャブレターにクリーナーの泡を突っ込みアイドリングスクリューを調整したりもした。僕も機械屋の商売人のはしくれであるため、そういう軽いことであれば出来る道具や知識などはもともとある。

そして前々からかっこ悪いなぁと思っていた前かごを取っ払った。取っ払う作業自体は簡単なのだが「あれば便利だしなぁ」という気持ちを引きずったままだったのでずっとそのままだった。だが今回とうとう思い切って外した。

そして可能な限りピカピカにし、あとはこのEVEというステッカーを剝がすだけだと思ったのだが、これはかなり失敗する可能性が高いのでやめた。そういうのは簡単そうに見えて意外に難易度が高いはずなのだ。

最後に添加剤として評判がいいフューエルワンを入れめでたく完成。とりあえず「本当にこれは40年近く前に生産されたものなのか?」というシロモノにはなった。絶好調もいいところである。これでガソリンが続く限りどこにだっていける。

風になりたい

どこにだって行けると言ってみたものの、特に行きたいところは無いので試運転がてら近所をウロつくことにした。首からはリコーのGRをぶら下げてである。

 

 

小さなカメラと小さな原付バイク。これはスナップ撮影が趣味の僕みたいな人間にとっては最強の組み合わせなのでは無いだろうか。だってクルマなら入っていきづらいところだってぐいぐい行けるし、しかも簡単に停車できるんだから。

 

 

ああ、それにしてもバイクは最高だ。いや、正確には最高なんだろうなと思う。原チャリでこんなに楽しいんだからバイクならもっと最高に決まってる。

 

 

ちょっと肌寒いのがまた最高なのである。このあと土手を全開で帰りました。やってることが免許取りたての若者と同じです。ああ、風になりたい。

ということで

文中にも書きましたが、原チャリとスナップの組み合わせは最強なのである。桜の季節に間に合ってよかった。今年もたくさんの桜風景を写真に収めよう。イブでしかいけないところを探しながら。

というわけで桜前線北上中。開花が楽しみですね。

ではまた。

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