今回のタイトルに関して「何を当たり前のことを言ってるのだ?」とツッコミが入りそうではありますが、じつはあながち冗談でもなく、最近の若い人にフィルムカメラやフィルム写真がウケているらしいですよ。
というのもいわゆるエモいらしいのと、撮影物がすぐに見られないというのも新鮮だとかなんとか。
フィルム「っぽい」写真
んで今回の記事のタイトルなんですが、わざわざ「ぽい」とつけたのは、デジタルカメラの分野でもわざわざフィルム写真っぽく加工するのが流行りました。一定数の人たちには今でもやってる人がいるくらい。
かくいう僕もそういった加工は嫌いではありませんし、むしろ好んで使うときがあります。わざわざフォトショップなどのレタッチソフトを使ってまでそういった仕上げにすることはありませんが、カメラに搭載されているそういったモードを使って撮ります。手持ちのカメラでいえばリコーGRのエフェクトとか、富士フィルムのXシリーズのフィルムシミュレーションとか。
なんでそんなことをするかといえば画になるからですね。そのあたりで撮った何の変哲もない日常スナップがに非現実感やノスタルジーが染み出てくるので。
だから正直SNSには相性がいいと思います。でも「記録」と考えるとあまりいいもんではないかな、というのが僕の結論でしたので、今はほとんどの場合、デジタルカメラの特性を活かす方向で撮ることを心掛けています。
フィルム写真とデジタル写真
例えばフィルム写真って以下のような特徴があると思います。
- コントラストが強い。
- 彩度が低い。
- 粒状感がある。
- シャープネスが低い。
- ハイライトの部分が粘り強い。
パっと書いただけですが、これだけでもデジタルカメラで撮った写真の特徴とは間逆の方向性だと思いませんか?
もちろん先ほども書いたようにデジタルデータをフォトショップで上の特徴に沿って加工すれば、それなりに近づいたモノが出来ますし僕もやってた経験があります。
でも、なんというかやっぱしょせんニセモノだよなーという感覚と、不思議なもので妙な罪悪感が付きまとうんですよ(笑)
簡単に言うとあれですかね、デジタルカメラの長所を潰して逆に振ってるような行為がどうしても違和感が残るんでしょうね。
両立
だからそんな僕の出した結論が今回の記事タイトルというわけです。当たり前といえば当たり前なんですがね。だって数はかなり少なくなれど、ネガフィルムもポジフィルムもまだかろうじて販売してるんですからね。
もちろん普段はデジタルカメラで撮影しています。フィルムは何かのついでというか、何かの記念撮影の手伝いについて行ったときに「じゃあこっちの古臭い方でも撮ってみるよぉ」とかいって使う場合がほとんど。
ですので今は数ヶ月に一度、撮影済みのフィルムが5~6本くらい溜まったところで、ネット経由で現像をお願いしています。デジタルデータ化もしてくれて安いんでね。
よく間違えられるのが、現像とはフィルムを薬品処理して画像を可視化することであって、けして「現像=プリント」ではないということです。
これはつまり90年代当たりに流行ったサービスで「同時プリント980円!1時間仕上げ!」というせいだと思います。ほら、お店にフィルムを「現像お願いします」って出すとサービス版(L版)もプリントしてくれたじゃないですか。
そういえば若い人たちなんかは「デジタルデータ化のみで現像されたフィルムは返却不要」いう風潮もあるみたいですが、いやいや絶対にネガは返してもらって大切に保管してください(笑)
今回現像してもらったもの
というわけで、僕が今回現像に出したフィルムはブローニーフィルム(中判フィルム)が4本といわゆる昔ながらの35mmフィルムが2本。
カメラはブローニーが二眼レフのヤシカフレックスで真四角写真がそれ。日付が入ってる横長写真が35mmですね。こちらはCanonのオートボーイスーパーという古いコンパクトカメラで撮りました。
ハードオフで数千円で買ったあんなボロボロの二眼レフなのに、いい写りしてくれるなぁと思います。
フィルムで撮るだけでアオハルっぽさが倍増してしまう不思議。
ここからが35mmフィルム。確か感度は400のを詰めてたはず。
去年の秋の写真なんだけど、なぜ日付が2020年じゃないかというとですね、カメラがもう対応してないんですよ。だから令和2年という意味で02にしてます。
ええのう。
「こんなの撮ったっけ?」となるのもフィルム写真のいいところ。撮ったこと自体忘れちゃうからね。
ということで
フィルムっぽい写真はフィルムカメラで撮るのが一番手っ取り早い、というのが今回のテーマでございました。
・・・いや、手っ取り早くはないか(笑)手間もお金もかかるからね。
でも、やっぱ好きなんですよね。フィルム写真。もちろん僕はデジタルカメラで撮る写真も大好きですが、これからもたまにこうやってのんびりフィルムで撮りためていきたいなと思っております。
ではまた。