僕の住んでる街は山形県酒田市でありまして、基本的に大変いいところであります。
「具体的に何がいいのかプレゼンしてみろ」とおっしゃられると若干困りますが、えーと、まず何でもいいのでクルマを一台買ってください。観光客の方はレンタカー借りてみてください。
そうすれば、あら不思議。海には15分、街を見下ろせる山の中腹にだって1時間もあればアクセス出来ます。
山、、、、そう、この街からは鳥海山というわりとでかい山を眺めることが可能でして、昨日みたいな快晴の日には、SNSなどにみんなで撮りまくった写真がぶぁーっとアップされますね。
僕も撮りました。
そしてこの鳥海山の頂上を目指し、自他共に求めるスーパーインドア野郎のワタクシが、7月22~23日の一泊二日で登山することとなりました、というのが今回のテーマであります。
鳥海山とは
詳しいところは先に書いたリンクを参考にして頂くとして、簡単に言えば、ここ山形県と隣の秋田県に跨っているでかい山です。
先日、僕が秋田出張に行った工場の担当者は、自分のところから見える鳥海山が富士山に似ていることをドヤ顔で自慢しておりました。
もちろん山形県の人たちも、自分のところから見える鳥海山が一番美しいと思っているはずです。
そんなもんです。つまりみんなの山です。
経緯
まずはこちらのフライヤー画像をご覧ください。
一見、いわゆる普通の個展に見えるこちら。じつは内容がかなりスパルタンです。
よくご覧ください。
場所:鳥海山頂小屋(新館)
入館料とかの明記がありません。無料とも書いてません。つまり、
俺たちの写真を見たければ、代償として頂上まで登って来い。
というのです。
なんとロックなのでしょう。いや、ほんとそう思います。
実際僕もバンドをやっていた頃はそれ言いたかったんです。
「なんで俺がわざわざお届けに行かなきゃならねーんだよ。見たければこっちまで来い」
こういう展開まで持って行くのが最終目標でした。バンド、ついこのあいだ解散しましたが(笑)
そしてこのポスターに掲載されている佐々木氏というフォトグラファーが僕の友人なのです。いわゆるセガレ幼稚園時代のお父さん仲間。例の解散したバンド、2年前のワンマンライブのときに、唯一公式カメラマンとしてお願いしたのが彼でございます。
カメラマンとフォトグラファー
本来は同じ意味なのかもしれませんが、僕の中では明確な違いがあります。
カメラマンはクライアントがいてその要求を満たす写真を撮る人。
フォトグラファー、もしくは写真家は、自分の中で明確な写真像みたいなものがあって、それを追及する人。
うちの奥さんは前者で、佐々木さんは後者。
まぁスタジオミュージシャン&ツアーのサポートミュージシャンと、バンドマン&ソロアーティストの違いみたいなもんじゃないかと僕は勝手に線引きしております。同じ音楽をやっているといっても両者は違うでしょ?もちろん良し悪しじゃなく、ただ違うってだけ。
僕?僕はブロガーです(聞いてない)
なぜおれが?
勘のいい人ならお気づきでしょう?
「だったらみんなで佐々木さんの写真みにいこうぜ!!ふはははは!!」
と、言い出したのはやはり僕なのです。
以来、アチコチでいろんな意見を頂きました。
慣れてる人は「余裕だよ」と言います。
そうでもない人は「かなりきついよ」と言います。
ただ共通してるのは、今まで抱いていた自分の中の鳥海山登山は、せいぜいハイキングやピクニック程度のもんでそれは間違いだよ、現実はけしてそうではないよというアドバイス。
きっちりイメージ上書きされました。
いや、行きますよ。行きます。絶対に。
けして当日の朝、お腹が痛くなったから休むよーとか言いません。
これから準備期間に入ります
ということでこれから僕は準備期間に入ります。
先日の小安峡の大噴湯、階段を200段登ったときに息が切れヒザが笑い始め、心底こう思いました。
「これ、無理かもしんないな」
1人だったら途中下山するという手もありますが、何しろ10名ほどのパーティで行くわけです。
迷惑という生き恥を晒すわけにはいきませぬ。
だから運動します。ジョギングは無理なんでウォーキングします。明日・・・いや今日からやりますんで。
そういえばツイッターでこんな呟きをみました。
「登山の面白いところは、死ぬかもしれないというリスクと隣り合わせのところ」
冗談じゃないよ。
おれの葬式で、セガレがどこかのお母さんに
「あなたのお父さんはね、友達の写真みにいって死んだのよ」
とか伝えられたらかっこ悪くて成仏できません。それだけは避けなきゃいけない。だから頑張ります。
でもなぁ、、、ここですよ?・・・きつくない?
追記
本当に行ってきた話はこちら