今日から暑くなるらしい。息子は学生服を置いて家を出たし、僕も今日はシャツにネクタイ姿である。
良く誤解されるが、僕の仕事着にこれといったスタイルは無い。
ワークパンツにナイロンジャケットの日もあれば、ツナギもあるし、今日のようにスラックスにネクタイの日もある。しかも自営で住居が隣りだ。だから午前と午後は服装が違うし、下手すれば一日に三度着替える日もある。要は業務内容と会う予定の相手によって服装を変えるのが僕の日常なのだ。
で、本日は朝イチからネクタイ姿で会う予定が入っていたので、交差点観察もその姿にいつもの黄緑色したナイロンジャケットを着ていったのだが、これがまた暑い。気温もそうだがもう日差しがキツいのだ。明日からこの上着はやめようと思う。
それにしてもこの時期の仕事時間の服装選びが一番嫌だな、と思う。
ジャケットやジャンパーを着れば暑い。かといってポロシャツ&チノパンのクールビズ姿ってのは7月に入るまで取っておきたい。
となると今日のように白シャツ&スラックスなのだが、どうもこの格好があまり好きではない。ネクタイをしないというのがどうしても気になるのだ。だからネクタイをする。で、暑い。
ま、そんなことをボヤいても仕方がない。6月下旬あたりまでは我慢しなければ。
ところで今朝、登校前に息子が僕に言った。
「俺の半そでのシャツは買ってないの?」
買っていない。半そでワイシャツなんてものは僕の美学に反する。だから買っていない。
「暑けりゃそでを捲るんだよ。それが粋ってもんだ」
息子はそでを捲り出したが肘の上まで捲っているので全然粋じゃない。
「このカフスってところの幅で2度折るんだよ。そして3度目は半分折るんだ。そしてもうひと捲きする。これで肘の下でピタっと止まるし一日中絶対に落ちてこない」
「なるほど」と言って息子は次の準備を続けた。
こういうことは僕も先人に聞いたものである。服装においての正しい正しくないがいろいろとあやふやになってきている現代だが、昔から伝わる『粋』という部分だけはきちんと伝えていかなければいけないと思う今日この頃なのであった。