今日は何かいいことが起きる予感があった。というのも今日の立哨指導において、子どもたちに横断歩道を通過させるタイミングが全てスムーズに行ったからである。
これがどういうことかは字面では上手く伝わらないかもしれないが、要はあと数歩で横断歩道に入るタイミングで信号が点滅したりすることが一度も無かったし、逆に足が止まることなくいいタイミングで信号が青になったりそういうことが多かった日だったということだ。
ちなみに僕はあそこのあの時間の歩道用の信号は青になってから24秒で点滅することを知っている。なぜなら暇なときに数えたことがあるからだ。
だからたまに子どもたちが近づいてくると「渡れないよ。あと3秒で点滅するよ」と言って本当にその通りになった時など「おぉ」と称賛を受けたりする。
そういうちょっとした面白いことが無いと、使命感だけではこれまで692回もやってられん…というのもまた本音なのである。
そういえば昨日の朝の読み聞かせは市立図書館から借りてきた紙芝居を使った。芥川龍之介の「鼻」である。小学生にはちょっと難しいかなと思ったりもしたが、まぁいつか思い出してくれればいいかという気持ちで読んだ。
そしたら今朝、ちょうどそのクラスだった知り合いの女の子と交差点で会った。
「オガーさん。昨日の話は面白かったよ。ちょっと難しかったけどね」
いい感想である。逆に言えばちょっと難しいけど面白かったということなのだから。
それにしても、ついこのあいだまで1年生用の黄色い帽子を被ってたと思ったらもう5年生か。月日の経つのは早い。考えてみれば僕もPTAが長いのでいろんな子たちと顔見知りだ。全部この小学校で知り合った子たちなのだが、すでに中学生や高校生になっても挨拶はしてくれるし赤信号のあいだに会話もしてくれる。考えてみればこれは大変嬉しいことである。
もう2週間もするとみんな夏服にチェンジしていく。僕も日よけに白いパナマハットを準備しなきゃなと思う。
ところで何かいいことが起こりそうな予感があったと先に書いたが、今日一日を振り返ってみるとそういったことは特に発生しなかった。