「夏が来れば思い出す」という歌詞があるが、僕も最近、やたらと少年期の夏を思い出すことが多い。
先日は子ども達と剣道の稽古をしているときに、ダッシュで水飲み場に走っていった40年近く前の夏の稽古を思い出したし、今朝も登校中の子ども達が水泳バックをぶら下げてるのをみて、水泳の授業の記憶が鮮明によみがえった。
それに僕は春夏秋冬、毎日のようにカメラを持ち出し写真を撮っているが、ノスタルジーに掻き立てられてシャッターを押すのはやはり夏が圧倒的に多い。恐らく誰もがそうだと思うが、日本の夏には人間が幼き頃の記憶を思い出す何かが宿っている。
コロナが収束したまでは言わないが、もう社会はコンピュータが再起動したかのようにゆっくりとまた前に進もうとしている。夏特有のイベントもこれから目白押しだろう。ぜひ、子ども達には夏に多くの経験をしてもらいたいものだ。そして大人になっても忘れない普遍的な原風景を心に焼き付けておくべきだと思う。
ここ山形県も梅雨が明けたらしい。6月に梅雨が明けるなんて記憶にない。今年の夏はもっとも長い夏になりそうだ。