【11日目】早朝交差点観測日記

雨風が強い朝だ。傘を差してても足元が濡れてしまう。長靴を履いてくればよかったな、と思う。

先週末、息子と二人で放課後のグラウンドに写真を持っていった。学校広報誌の取材でサッカースポ少を訪れ撮影の準備をしていたときに、学童保育へ向かう同じクラスの女の子たちにせがまれ撮ったのをプリントし袋詰めしたからだ。

もちろんPTA役員の立場としては公平公正な活動をしなければならないので、例えば行事などで仲良くしている親御さんの子ばかり撮っていた、なんてことはあってはならないし、僕はそんなことしない。というか僕はそんなアマチュアではない。

けれどもこの場合は権限を行使して何か特別な撮影したというパターンでもないし、そもそも彼女らの親御さんうんぬんの前に、彼女たち本人と同じクラスの男の子の父親が約束をしたのだから別に問題ないだろう。

子どもたち、しかもレディとの約束は地球よりも重いのである。

袋の中にはそのとき撮った写真を含む数枚と「○○さんのおうちの方へ」という一筆書いた手紙を同封した。その理由は二つある。

もちろん自己保身のためというのがまずひとつ。彼女らが写真を持ち帰って「オガーパパからもらった」だけではイマイチ変だろう。だから「これこれこういう理由でこのとき撮りました。せっかくなのでもらってください」という説明をさせてもらった。

もうひとつの理由は、今年の春に行われたイベントで、ウチの息子が酒田市の広報誌から写真を撮ってもらった。残念ながらそのイベント記事自体が採用されてなかったのでその写真も掲載されることはなかったが、後日、市からそのときの写真をプリントしたものと、キャラクターのステッカー、そして「掲載できなくてごめんね。これからも私の街さかた(広報誌の名称)をよろしくね」と一筆書かれたメッセージカードが同封されていた。

この出来事に僕は感動した。僕も普段からPTA広報誌の編集長として、また、学年の写真係として、本当はキレイに撮れたみんなの写真は全てカタチにしたいのだ。だけどさまざまな事情がありそれは不可能なので、せめて本人やご家族の方には差し上げたいという気持ちはもともとあった。

だから真似をした。良いことは真似をするべきだ。そして、いざ金曜日の放課後にグラウンドへ向かった。「おそいよ、オガーパパ。ずっと待ってたんだよ」とレディたちに叱られたが、みんな喜んでくれた。

だがしかし、そのときもう一人一緒に待っていた。そしてその子のぶんは無かった。というのも撮影したときにいなかったので当たり前だが写真がない。

「ごめんな。Yちゃんのぶんは来週持ってくるよ。このときはいなかったけど大丈夫。他にもいいのたくさんあるから」

そして今朝の交差点で、そのグループの中の一人、Sちゃんに言った。

「Yちゃんの写真は今日グラウンドへ持っていくよ。待っててね」

というわけでまた約束をしてしまった。何度もいうが子どもたち、しかもレディとの約束は地球よりも重い。大至急Yちゃんの可愛い写真を探してプリントしないといけない。

夕方、少しは雨風おさまるといいなぁ。

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