【209日目】早朝交差点観察日記

早朝交差点観察日記

前回の早朝交差点観察日記を書いた次の日の夜、ここ酒田は記録的な大雪に見舞われた。

おかげでその次の日から何らかの除雪をすることが日課になっているのだが、今朝の場合は、昨晩脇の通りに除雪車が来たらしく交差点の角にでっかい氷の山が積み上げられていて、それが児童達が使う歩道部分にも氷の塊がゴロゴロと覆いかぶされていたためそれを除去していたのだが、その作業途中に通りがかった近所のおばさんが話しかけてきた。

「毎朝感心だねぇ。あなたが立ってくれて子どもたちも安心だねぇ」

確かに僕は交通安全と防犯のためにやってはいるのだが、じつのところ、子どもたちをガードしつつ、大人たちに注意喚起をしている意識も強い。簡単にいうと「ここは通学路で今は登校タイムだから、あんまり変な運転しない方がいいぞ。万が一のことがあったらあんたの人生終わるぞ」という感じである。

というのも僕は大人を信用していない。いや違うな。大人の自動車運転を、である。

今までここには書かなかったが、正直言うと立ち始めた頃の朝の道路事情にはかなりびっくりしたものである。

信号が赤になるタイミングでアウトインアウトで抜けていくおっさん。

しょっちゅうスマホをいじってて、青になっても気づかず後続車にクラクション鳴らされる奥様。

カップラーメンを始め、いつも何かを食べながら運転している兄さん。

だが、最近ではそんな光景を見るのも少なくなってきた。考えてみれば、僕は毎朝同じ時間にここに立っているわけだから、通る車もほとんどは同じ車なわけで、ということはそういう人たちには「ここの交差点には毎朝あの親父が立っている」というのは認識されたかもしれない。そう考えるとなかなかどうして役に立っているではないか。

さて今朝の交差点。10分程度で歩道部分の氷の塊を取り除いたわけだが、ぶっちゃけあのくらいの山、子どもたちならひょいと上ってスタスタ歩いていけただろう。

だが、そういうことではないのだ。通行する車に「あ、あの親父、今日はスコップ持って怒りの形相で氷の塊を砕いているぞ」という姿をアピール出来ればそれでいいのだ。

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