先月下旬だったか、美容師をやってる友達と会ったときに「ずいぶん顔が日に焼けてますね。ジョギング趣味の僕より焼けてますよ」と言われた。
そんなはずは無いのである。僕は自他共に認めるアウトドア嫌いなばかりか、それに加えて今年はコロナ禍のせいで長い時間外にいるような機会も無い。
つまり日に焼ける機会などこの時点では無かったはずなのだ(この時点というのは、この後日ざっこしめ体験の撮影で3日間太陽に照らされることになった)。
・・・と思ったが、ひとつだけ心当たりがあった。それはこの早朝交差点観察である。
ここに立ってると毎日強烈な朝日を浴びるわけで、しかも週五回ともなれば約12分×5で一週間に60分浴びてることになる。考えてみるとこれはちょっとした日焼けサロン通いではないか。
若い頃ならともかく、僕くらいの年齢でしかも元が色白の人間が日焼けなんかするとロクなことにならない。さっそく日光を防ぐために帽子を被って立つことにした。
ところが僕には夏用の帽子がひとつしかない。遠い昔に買ったパナマハットだけである。一時ストローハットが流行った頃に「おれはそんな軟弱なものは被らない」とかかっこつけてちょっと高いパナマハットを買ったのだ。それ以来毎年被ってるので最早ボロボロなのだが、とりあえず日焼けと熱中症対策なので仕方が無いのでこれを被って立つことに。
それからしばらくすると、今度はまた別の友達から一枚の写真が送られてきた。それは僕がパナマハットを斜めに、そして目を覆うように深めに被り横断旗を持って立っている姿だった。
「まるでスタン・ハンセンでしたよ」
やかましいわ。別にかっこつけてるわけじゃないんだよ、と返しておいた。そもそもハンセンはウエスタンハットじゃないか。おれのはパナマハットだ。
そんなハンセンな日々も今日で終わった。なぜなら今朝からようやく涼しくなったからだ。もう帽子も被る必要も無い。いつも交差点で会話をする中学生も「今日は涼しいねぇ」とご機嫌だ。
さて、今週末は運動会である。今年も頑張って記録しよう、と思う。