先週の土曜日明け方の除雪で、ちょうど横断歩道への入り口を塞ぐ形ででかい雪の塊が寄せられてしまった。もちろん除雪車のオペレーターに文句など無い。そういった場合、地域住民で何とかするのが雪国住まいの宿命なのだから。
というより毎朝そこに立っている僕の仕事なんだろうなと思いつつ、金型スコップを持って必死に削った。終いには「剣道三段の打突力をなめるなよ」という感じで削った。
そしたら背筋が痛い。その背筋痛のまま、昨夜はスポ少の稽古だったからなかなかの地獄であった。成長期だから当たり前なのだが、彼らの動きが昨年春頃と比べて格段に速くなってるから、こちらもなかなか必死である。
とはいうものの、僕が剣道をちゃんとやってたのなんてせいぜい中学生までだ。高校も一応剣道部だったが、指導者もいなければ部員も練習も少ない状況だったので、やはりまともにやってたのは中学までと考えるのが妥当だろう。つまり35年も前の話である。
それが何故か今でも数々の技が出来るのだ。いや、技だけではなく、打ち込み稽古の元立ち(打たせてあげる方)をやってもそれなりに動ける。
打ち込み稽古の類はいかに気持ちよくリズミカルに打たせるかというのが重要な要素のひとつだが、僕は小中学時は主将だったので、よく先生が来れない日などは代わりに元立ちをやっていた。もちろん当時ほど上手くは打たせることは出来ないが、それでも身体がそれっぽく動けるのである。
考えてみればギターもそうだ。10代に覚えた楽曲は今でも弾けると思う。逆にそれ以降のはほとんど弾けない。
そう考えると、人生において10代という時期は大切なのだとつくづく感じる。運動や音楽、読書や学習など、とにかく感性が柔らかいうちにどんどん吸収した方が良さそうだ。とりあえず得ることが大事。不要なら後で捨てればいいだけなのだから。
さて、今夜も稽古だ。寒いけど頑張ろう。