【364日目】早朝交差点観察日記

早朝交差点観察日記

最近毎日天気が悪い。11月らしい冷たい雨が毎日降っている。登校する子どもたちが大変なのはもちろんだが、下校時はもっと大変そうである。

というのも僕の家は学校から見て西にあるので西から来て西へ帰る子どもたちを毎日見ているが、こんなに雨風が強い日は毎日のように僕の事務所の門のところでに雨宿りしている子たちがいる。

一昨日などは本当に突然の雨風になったため、少し収まるまでのあいだ事務所に入れてあげた。こういう光景をみるたびに冬が近づいてきたなぁと感じる。

さて、昨日は授業参観の日だった。僕はいつもの授業参観時より少しだけ大きいカメラを持っていくことにした。卒業までもう一年とちょっとなので、日常をきちんと写真に収めたくなったのだ。

息子の学年の階に着くなりM子ちゃんに発見され「カメラを貸して!」と言われた。M子ちゃんは最近カメラに興味があるらしい。僕は喜んで貸して「友達をたくさん撮ってきて」とお願いした。

授業が始まってからはいつものように5年生全部のクラスをこっそり回りその様子を収めた。僕はこの「先生が話す姿を見つめる子どもたち」という姿は、どんな絶景よりも美しいと思っている。

さて帰ろうと廊下を歩いていると、突然1年生の女の子が立ちふさがり何か話しかけてきた。身をかがめてもう一度話を聞くと「私もそれ使いたい」と僕が首からぶら下げているカメラを指さしたので、何枚か撮らせてあげたら満足して教室に戻っていった。

帰宅してからデータを確認すると、あの一年生の女の子が撮った僕の妻の写真が予想以上に上手に撮れていたので面白かった。

そしてM子ちゃんが撮った友達の写真がまた最高であった。

M子ちゃんが撮ったその写真の数々を観ながら、前にどこかの写真家が「修学旅行で友達を撮った時のような写真を永遠に撮り続けることが出来るとするならば、その人は恐らく天才だろう」と言った言葉を思い出した。

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