今日は世間的には太平洋戦争の開戦記念日、いわゆる真珠湾攻撃の日なのだろうが、音楽ファンにとって12月8日はジョン・レノンが暗殺された日である。といっても、時差があるから日本国内にそのニュースが飛び込んできたのは日付が変わった12月9日の午後だと思うが。
1980年12月8日。当時僕は8歳になったばかりだから小学2年生だ。もちろんジョン・レノンはおろか、真珠湾攻撃も知らない。ただただ、サンタクロースにねだるクリスマスプレゼントのことばかりを考えていた時期だろう。
今朝はそんなことを考えながら、目の前を歩いていく登校班の2年生を見ていた。去年はあんなに重そうだったランドセルもずいぶんさまになったもんだ。彼らもきっとクリスマスプレゼントのことを楽しみにしているのだろうか。
そういえばこのあいだの本読み聞かせは息子のクラスだった。少し時間が余ったので中学のことをいろいろ話したりして、最後に「何か質問あるかい？」と言ったら、一人の女の子がこう言った。
「これまで小学校、中学校、高校で一番楽しかったのはどの時期でしたか？」
「それぞれ楽しかったけど、その中だったら高校かなぁ。でも高校時代より今が楽しいね。というより人生はどんどん楽しいことが増えていくように出来ているよ」
「もちろんつらいことも増えていくけどね」とは付け加えなかった。子どもは先のことだけを考え、それを楽しみに生きていけばよい。そして大人はそういうふうに見せておかねばならない。
