ここまで来たら最後は…

散文的日常記録

連日熱戦で盛り上がっているサッカーのカタールW杯のグループリーグ、日本がスペインを2-1で下した。

ドイツに続き強豪国を破ったのは2度目。これはフロックでも何でも無いのだろう。僕はサッカーに明るくは無いが、まぐれやラッキーは2度使う言葉では無い。彼らがドイツやスペインに対し、何とか一矢報いる術を見つけ出し、長い時間を掛けてそれを練り込み、本番で見事実行したという事実に過ぎない。

前回のドイツ戦、僕は地上波で観戦したが、今回のスペイン戦はAbemaTVによるネット中継で観た。4時キックオフという早い時間だったが、僕は普段5時で起きてるのでさほど苦にならなかった。

試合終了間際、解説の本田圭佑氏が「頑張れ!ここまで来たら最後は根性やろ!」と叫んだ。

僕は嬉しくなった。サッカーというプロスポーツであそこまで昇りつめた本田圭佑という男が「根性」という言葉を使ったからだ。

僕は少年剣道のコーチングを手伝っている。普段、子ども達に対し根性論を説くことは無いし、根性を養う練習もしない。むしろなるべくわかりやすく言語化し、理論で覚えてもらうように日々勉強している。

でも、息子には「最後は根性だぞ。」と言っている。だって根性とは言い換えれば、困難や苦痛に対して自ら向かっていく心のこと。せっかくスポーツや武道をやるなら、それが身につかないと何のためにやってるのかわからない、と僕は思っている。

そもそも子どものスポーツにおいて試合で負けることなんかたいした問題じゃない。でも、逃げるのはよくない。逃げるより負けることの方が遥かに偉い。

子ども達の試合を観ていると、勝っても叱りたくなったり、負けても褒めたくなる試合というのがある。それはまさしく技術や勝敗以外に存在する「根性」という部分じゃないかなと思う。

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