【342日目】早朝交差点観察日記

早朝交差点観察日記

昨日今日と6年生は修学旅行に出掛けている。つまり多くの登校班長が不在なので5年生が代役を務めている今朝の早朝交差点。

とはいってもみんな手慣れたものだ。特別教わることもなく、いつの時代も子どもたちは上級生の真似をしさまざまなものを習得する。そしてそれは繰り返され引き継がれていく。

さて、昨日の朝に行われたその修学旅行の出発式に僕はカメラを持って撮影に行った。二学期号の広報の表紙用に何かいいのが撮れないかなと思ってのことだった。

徒歩でひたひたと学校へ向かう途中、後ろから「オガーさ~ん!」と呼ぶ声がしたので振り返ると、同じ町内の6年生の女の子二人だった。

「オガーさん!いま何時?」

「7時2分だよ」

「良かった!まだ大丈夫!」

結局そのまま3人で会話しながら一緒に学校へ向かった。大きいリュックを背負った姿が亀みたいで面白かった。

そのうち学校の玄関が見え、すでに来てた子たちがバスに荷物を積んでいた。そのシーンを見ていてもたってもいられなくなったのか「行こう!」といって彼女たちは走り出した。

そして突然「あ!」と言って思い出したように振り返り「撮って!」と叫んだ。逆光気味の朝の光に包まれたその彼女たちのツーショットがとても良く撮れた。

「それにしても大きくなったもんだ」

帰ってから僕はその写真をみて親戚のおじさんのような独り言を呟いた。

この子たちは2年生の時から知っている。息子と遊ぶために家に来たことも何度かあった。それがもう6年生でこれから修学旅行に出発し、もう半年もすると中学生になる。そう思うと胸が熱くなった。

残念ながら広報用の写真はさほどいいのが撮れなかったが、この写真が撮れたのでヨシとする。後でプリントして彼女たちにあげよう。とてもいい朝だった。

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