昨日、そして一昨日と4年生のスケート教室の取材に行った。いつもの広報仲間のMさんや編集委員のKさんも一緒である。当然本業タイムをロスした分はどこかで埋めなければいけないので、本日はいささか寝不足気味であくびが止まらないまま早朝交差点に立った。
いつもの明るい登校班グループがやってきた。その中にはとびきり元気が良い四年生の男の子がいる。僕は過去に撮ったたくさんの撮影データの中で彼を良く知っているが、これまで話しかけたことはなかった。
というのもこう見えて僕は子どもたちに気を使っている。配慮といってもいいかもしれない。
撮影仕事のときだって誰にもかれにも声をかけて「はい!こっち向いて!」なんて言わない。予め様子をみて大丈夫そうな子たちに声を掛けるし、そもそも明らかに撮られるのが嫌そうな子にカメラを向けることは無い。人間、誰でも一人一人違うし、それは大人も子どもも同じだろう。
だからこの元気な男子に初めて今日声を掛けてみた。それは一昨日の取材で少し接触したからである。
「俺たちはひなづる(我が校の広報紙)を作ってるんだ。そのためにスケート教室の撮影にいったんだ。君のいい写真があったから動画コーナーで使わせてもらうよ。三学期号が来たらお家の人にみせてもらってね」
というようなことを信号待ちのあいだに話した。僕が思ってた以上にひなづるブランドは強いみたいで、彼ばかりか、登校班のみんなのテンションが上がっていた。
以前とある人に「オガーさんは広報紙で何をやりたいのか?」と質問されたことがある。
じつは別に何もやろうとはしていないし何かを変えようとも思ってはいない。そもそも僕が熱心にPTA活動をやっているのは何か改革を行いたいわけではない。
強いていうなら僕は先生たちと子どもたちの関係というか、かけがえのない時間みたいなものを大切にしたいと思っている。その聖域を陰から守りたいと思っている。
正直に言って「今の学校」を得たいの知れない何かにしたい者たち・・・まぁメディアであるわけだが、とにかくそういう風潮があることを常日頃から僕は感じている。実際僕も息子が義務教育に入るまでそう思っていた。今の学校って恐そうだなって。
でも、そんなことは無かった。今も昔も先生方は一生懸命やってくれているし、子どもたちは我々が小さかった頃と大きく変わってることなんてなかった。
だからありのままを伝えたいと思っている。ありのままを伝えれば十分だと思っている。性質上、紙面は学校行事をメインに扱うわけにはいかないが、動画コンテンツは子どもたちの学校での様子そのままを伝えたい。
さて、今夜はスケート教室の動画を作ろう。BGMはスケーターズ・ワルツだよな、やっぱし。