【681日目】早朝交差点観察日記

早朝交差点観察日記

毎月1日と15日は小学校前での立哨指導の日と決まっている。ということで僕も今朝は普段は着ない黄色い雨合羽を来て、自宅から徒歩5分の交差点までテクテクと歩いて行った。

だいたい7時40分頃から最初の登校班が現れ、8時には全登校班が登校完了する流れ。500名近くの全校児童がここの交差点を通過するわけではないが、中学生や高校生にとっても通学路になっているしクルマの通りも多いのでそれなりに賑わう景色となる。

ところで僕みたいなベテランになると、この時間は青信号になってから約24秒で点滅するのを把握しているので、渡る瞬間に点滅しそうなタイミングは全てストップをかけることが出来る。もはや神業。

とはいえこういうことでもやらないと基本的には暇なのである。だから僕は信号待ちをしている知ってる顔にはどんどん声を掛ける。

「お、Aくん。志望校決まったか?」

「お、Kくん。スポ少慣れたか?」

「お、Mさん。昨日の部活はちゃんとやったか?」

「お、Sさん。おれこのあいだの定期演奏会観に行ったんだぜ。上手だったな」

「お、スマホいじりながらチャリ乗ってると今日から罰金だぞ。気をつけろ」

もう完全にウザいおっさんではあるが、今のところあからさまに嫌な顔をされた顔が無いのでみんな受け入れてくれてると思いたい。

しかしおれに勝るスーパー小学生もいる。

「オガーさん!ブログ見たよ!みそきん買えたんでしょ?」

この子はなかなかパワフルな女の子で、1年生の時からいい勢いで僕にコミュニケーションを取ってくる。校内で僕を見かけると必ず声をかけてくるし、卒業した今でも僕の事務所をのぞき込んで手を振ってくるのだ。

とても面白い子である。もちろん嫌な気はしないし、もし登校時や下校時に何かあったら僕は真っ先に彼女を助けてしまうだろう。そういう意味でも子どもは大人に顔を覚えられた方がいいのだ。

さぁ全子どもたちよ。黄色いおじさんおばさんに顔を覚えられるよう、ぜひ朝は元気にあいさつをしようね。

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