輝かしい瞬間の積み重ね

散文的日常記録

そういう時期なので当たり前だが、僕も先週から送別が続いている。先週末は小学校の卒業式だったし、連休も息子が所属する合唱団の修了式と剣道仲間のお別れ会があった。今日もこれから取引先の人が退職ということで挨拶に来るし、週末は離任式があるので、お世話になった先生方ともお別れだ。

お別れした中には、もう一生会う機会がないんだろうなと思う人もいる。もちろん同じ国内にいるのだから、距離的にいえば会おうと思えばいつでも会える。でも、この年齢になってしまうと、会おうと思えば会えるというのはもう会えないということなんだなとわかるようになってきた。お互いの生活がそれぞれ始まってしまうと、その会う機会を作ること自体が難しくなるのだ。

別に悲観して言ってるわけじゃない。だからこそ「今」が大事なんだろうなと思う。

もともと生き方も生活スタイルも違う人間同士が、何か共通のものをきっかけにして出会うというのはそれ自体が奇跡のような出来事であり、限られた時間の中で、かけがえのない瞬間が生まれるように与えられたチャンスなんだなと最近思う。

長年一緒につるめるのもいい縁だと思う。けれども、例え短い期間だったとはいえその人々と輝かしい瞬間を出来る限り多く積み重ねられたという方がいいな。出来れば僕はそういう人生がいい。

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