夏はモノクロームの季節②

Super TAKUMAR 35mm F3.5

カラーフィルムが高価だった時代ならいざ知らず、現代においてわざわざ写真を黒白のモノクロームで撮影するのはそれなりの理由があるわけです。色を排除して明と暗のトーンや形や線を強調した画を作りたいとかがそうです。

ただ僕の場合、それに加え、その被写体に出くわした瞬間の感情と言いますか、自分の中に発生したちょっとした揺らぎを誰かに伝えたいというときにモノクロームを選択しているようです。つまり被写体を記録しているというよりは自己感情を記録している感覚に近いですね。

この6年近く、公的、私的、自分なりにバランスよく使い分けて写真撮影をしてきたつもりですが、僕は商売で写真を撮ってる身ではありませんので、ほとんどの公的な撮影は恐らく今年度限りで終了します。それはとても寂しいことなんですが、反面、じつはとても楽しみでもあります。

来年度以降、僕はどんな写真を撮っているのか?自己感情の赴くままかなり偏った写真を追求しているのか?それとも私的写真の空しさを感じ写真趣味そのものをやめてしまうのか?

そんなことを考えながら、ある夏の日に酒田駅前方面を散歩してきました。α7IIと Super TAKUMAR 35mm F3.5の組み合わせになります。

※前回のモノクロ撮影記事はこちら↓

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ギンギンギラギラ

散歩撮影をスタートした瞬間、すぐに後悔したのは帽子を持ってこなかったこと。それくらいギラギラな時間でした。

 

 

ここのバス停の中はいつも光が綺麗です。

 

 

僕は何年も写真を撮りながら散歩してますが、今のところお巡りさんに職務質問等を受けたことがありません。

 

 

もちろん気をつけてるポイントはいくつかあります。主張が強い服装をしないこと。堂々としていること。登下校時間を避けること。あと、万が一のためにブログやSNSにすぐアクセスできるデータ端末を持ち『自分が何の目的で写真を撮っていてどのように使用しているか』をすぐに説明できるようにしておくこと…ですかね。

 

 

酒田駅前の写真を撮るなら2022年現在の今が一番面白いですね。古いものと新しいものが混在していて。

 

 

例えば街歩き写真を撮る人の中には「数十年後のために現存する景色を写真に収めたい」といったようなちょっとした使命感を持ってる人も確かにいます。でも、僕は初めからそういうのはないですね。もちろん結果的にそうなるのは構わないんですが、あくまで僕は個人的な欲望が先です。何かに使われたいとかそういう目的性も無いです。

 

 

逆に学校で子ども達を撮るときは遠い未来のために撮影しているという気持ちが強いです。現時点での僕の写真道はその両方でバランスを取っているといっても過言ではありません。

 

 

このへんで暑くて嫌になってきています。

 

 

でも、やっぱり僕が好むこういったスナップ撮影ってのはとにかく歩かないと始まらないなとつくづく思います。クルマで移動しているだけでは見えてこないものがたくさんある。

 

 

出来ればこの趣味を僕は生涯のものにしたいと思っているので、カメラやレンズ等の道具などよりも、まずは長く歩けるだけの健康と、写真を撮りたいという欲望だけは保ち続けていきたいですね。

 

 

やっぱ夏に撮る写真は最高だな。

ということで

夏のギラギラした日に散歩スナップを楽しんできました。

他のカメラマンのみなさんがどうかは知りませんが、僕は歩きながらこういった撮影をするととても気分が高揚し、終わった頃にはとてもスッキリした気持ちになっています。もはやそのスッキリ感が得たくてやってるのかもしれません。

さて、今日は息子が通うピアノ教室主催の発表会があるんですが、僕は撮影係です。そちらはいわゆる公的な写真を撮らねばならないので欲望うんぬんではいけません(笑)

ではまた。

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