MC W.Rokkor-SI 24mm F2.8で撮る町は気持ちがいい

MC W.Rokkor-SI 24mm F2.8

人が写真に求めることはそれぞれだと思いますが、僕の場合は何となく誰もが持ってる普遍的な『記憶』を呼び戻すテイストを含んでるのが好きな写真のひとつです。

これはいわゆるノスタルジックな気分にじわっと浸れる感傷的な写真のことかというとちょっと違う。もっとこう強く焼き付けられる瞬間的なもので、上手く文章では言い表せませんが、僕が写真という表現手段とまともに向き合うようになって以来気づいた感情です。今もその謎を考察しながら日々過ごしているフシがあり、恐らくそれはずっと続くのでしょう。

じつは僕がフィルムカメラ時代のいわゆるオールドレンズを好んで使うのもそういったことが関係していて、レトロな描写が欲しいというより、現代の高性能レンズの描写の押しの強さに疲れるときがあるからで、要は観る側の感情が入り込む隙って必要だよねって思うから。なんでもそうですが、僕は隙がない人やモノにあまり魅力を感じないんですよ。

話が逸れてしまいそうなので強引に戻します。今日はそんな感じでミノルタのオールドレンズにハマっていた頃に入手したMC W.Rokkor-SI 24mm F2.8をご紹介。

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MC W.Rokkor-SI 24mm F2.8

さて、このMC W.Rokkor-SI 24mm F2.8、当時ライカの一眼レフ用のレンズ、ELMARIT-R 24mm F2.8の原型になったというエピソードがあります、ですが、そのへんは当ブログでは触れないでおくとして、とにかくこのレンズ、僕が使った印象ではとてもまとまった写りをするというのが全体的な印象。

まとまった写り・・・というのが正しい表現かわかりませんが、24mm広角レンズなのに広角レンズ特有の押しの強さを感じないんですよ。まるで35mmでスナップしてるような気楽さがあります。

僕が28mm以下の広角レンズを使うのは学校の写真で子どもたちと背景を一緒に取り込みたいときだけで、街スナップで使うことがほとんどありません。広角レンズが持つ特性である歪みや遠近感を誇張した写真が好きじゃないのもあるし、それを消すために丁寧に撮影する必要があるというのもまた面倒だからね。パシャパシャッと次々にいきたいんですよ

けれどもこのMC W.Rokkor-SI 24mm F2.8はいいです。広角レンズ独特の特性はありますが、なんというか28mmや35mmの写りをそのまま広げただけのような気持ちよさがある。なんだろうこれは。

僕はカメラやレンズといった機材を語れるほど詳しくはないので、このようなふんわりとした感想しか述べることが出来ませんが、これまで「僕が普段のスナップで違和感なく使えるのは28mmからせいぜい100mm程度まで。それ以外は飛び道具みたいなもの」と考えていた範囲が24㎜までと訂正したい気持ちになりました。

作例

百聞は一見に如かず。撮った写真を見てもらいましょう。いつものようにカメラはSONYのα7IIです。RAW現像は露出を調整したくらいで色味やシャープネスはいじってません。

 

 

昔のレンズですからね。当然逆光には弱いんだけど、こういったフレアやゴーストって言うほど邪魔じゃない気がするんですよね。記念の集合写真とかだとあれだけどね。でも、そもそも集合写真なんて逆光では撮らないか。

 

 

なんでこういう写真を撮るのかというとピンと来たから。ピンと来るとかドキっとしたとか、僕はそういうときに写真を撮ります。理由なんてそれだけ。

 

 

このへんは自宅やね。

 

 

じつは古いレンズって色味やフレアなどのクセに注目されるけど、モノクロがなんともいえないんですよ。なんででしょうね。詳しい人教えてください。

 

 

前もどっかで書きましたが、僕は広角レンズで撮ったのに、それがバレないようにして撮るのが本当の広角レンズの撮影術なんじゃないかと思っています。わかる人にだけバレるみたいな自然なイメージ。

 

 

でも、こういう「らしい」のもやりたくなりますよね。仕方ないよ。人間だもの。

 

 

自宅の金魚。3匹いたんだけどとうとうこいつだけになっちゃった。でも、4年も生きてるんだよ。子ども祭りかなんかでもらってきた金魚なのになかなかの生命力です。

 

 

息子が夏休みに読んだ本。

ここからはちょっとRAW現像でレトロ風味

ひさしぶりの早朝散歩。ずいぶん涼しかったからね。

 

 

古い町並みなので古い感じに現像してます。

 

 

自然というものに浸食されちゃってるぜ。

 

 

明日と来週、剣道大会が続くんだよね。6年生だもん。忙しいのは仕方ない。息子が頑張る以上、親も頑張る。今だけだからね。

 

 

すっかり秋めいてきましたね。このまま夏は終わるのかな。

 

 

24㎜という画角は今まで食わず嫌いだったけど、なかなかどうして面白いじゃないかね。

 

 

どれ、そろそろ帰ろう。

ということで

今回はライカのELMARIT-R 24mm F2.8の兄弟レンズといわれるミノルタのMC W.Rokkor-SI 24mm F2.8を使ってみました。

でも、あんまそういうことはどうでもいいんだよね。だってそのライカのELMARIT-R 24mm F2.8ってのを使ったことがないからね。カメラやレンズなんて結局は使ってみないとわかんないよ。

でも、少なくともこのMC W.Rokkor-SI 24mm F2.8はとても気に入ってます。RAW現像で変にいじらなきゃ元々がすっきりした写りだし、撮ってて気持ちがいいレンズです。

ということでね、このレンズを使ってから24㎜という画角を見直すようになりました。全然普段使いでいけますね。これからも当ブログでちょくちょく登場すると思うのでよろしく。

さて、明日も朝が早い。もうすぐ寝よう。ではまた。

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