コートとマフラー

子育てやPTA

僕が中学1年生のときに誕生日プレゼントで母親にコートを買ってもらった記憶がある。

というか「寒くなって来たのにあんたコート持ってないだろ。これで買いに行きなさい。誕生日プレゼントだ」といって1万円渡されたのだ。

今と違ってファストファッションの量販店など無いし、若い人が自転車を漕いで洋服を買うと言えばデパートに入ってるカジュアルショップに行くのだが、何故か僕は紳士服量販店に行った。たぶん通学用のコートってそういうところで買うんだと思い込んでたのだろう。

そしてぺらっぺらの秋物トレンチコートっぽいのを買ってしまうのだった。素材はポリエステルだろう。季節が終わるので確か半額とかそういうセール品になってたんだと思う。

そしてマフラーも買った。恐らく店員に勧められた。それでちょうど1万円くらいだった。

家に帰って「なんでそんな薄いコートを買うんだよ!これから真冬になるのに!」と軽く母親に怒られた。そんなこと言われても仕方がない。中学一年生の子どもに酒田の冬に適したコートなんかわかるわけがない。

そして冬になり、チャコールグレーのトレンチコートにエンジのマフラーという、なかなかのスタイルで僕は通学した。意地でも寒いとは言わなかった。

話は現代に戻る。

今日は息子の誕生日だ。妻がいろいろ買ってくれてたりしたので僕は特に何も用意してなかったが、ふと上記のエピソードを思い出して、マフラーと僕のお古のネイビーのチェスターフィールドコートをあげた。僕ではもはや小さく、彼にとっては学生服の上から着るとピッタリのサイズだった。

「学生服というのは大人で言えばスーツだ。だったらこういうチェスターコートがふさわしい。ダウンとかああいうのは本当に寒くて仕方なくなってからでいい。」

そう伝え、学校へ送り出した。なかなかかっこいいじゃないか。

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