ネクタイとワイシャツとオイルドジャケット

服装

年末年始休暇のときにダラダラとYouTubeをサーフィンしてたら、おすすめにBorder(バブアー)のオイルドジャケットの動画が出てきましてね。動画を2つ3つ観てみたら数年前から流行ってるらしいね。バブアーのオイルドジャケット。

この化学繊維の進化が止まらぬ現代であんなもんなんで流行るんだとも思うんだけど、確かに街中でややキレイ目のカッコをはずす感じで着てるのを見るとかっこいいんだな。

ということで今回はオイルドジャケットの話。

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オイルドジャケット(ワックスジャケット)とは?

僕も洋服に詳しい方ではありませんが、オイルドジャケット(またはワックスジャケットともいう)のことについて説明するとですね、要はオイルドコットンで出来たジャケットのことです。で、オイルドコットンとは文字通りオイルを染み込ませた綿のこと。なんでそんなことをするのかというと、防水や防風に優れるからですね。

つまりほとんどの洋服と呼ばれるものが軍を始めとした実用性を兼ねたものとして創り出され、その後庶民のファッションになっていったという流れと同じように、このオイルドジャケットは始めイギリスの漁業や港湾関係者の作業着としてや貴族の狩猟着として生まれ。その後庶民のアウターとなっていったと聞いています。

で、その生みの親がBarbour(バブアー)という1894年の英国のアウトドアメーカーというわけです。ま、詳しくはバブアーでググったらたくさん出てくるんで調べてみてください。

僕のオイルドジャケット

じつは僕も持ってるんですよ、オイルドジャケット。古着屋だったかヤフオクだったか忘れたけど10年前くらいに買ったやつ。確か3000円くらい。

ちなみに10年前に買ったと言っても、そのとき20年くらい経ってたものを買ったから、現在では30年前の物…ということになります。

おっとこれBarbour製ではありません。いわゆる他のメーカーがパクったやつ。でも、ちゃんと英国製です。でも、正直これは作業着でしょう?だからいいんですこれで。

買ったきっかけと着なくなった理由

で、10年ぶりに倉庫から引っ張り出してきた僕のオイルドジャケット。じゃあ10年前は頻繁に着ていたかというと、たぶん2回くらいしか着ていない。

そもそもなんでこれを買ったかというと、ほら、僕は普段シャツにネクタイ姿で仕事をしているわけですが、じゃあ常に上着はスーツジャケットがふさわしいかと言えばそうでもないの。毎日商談してるわけではないから。

つまり整備工場とか生産工場とかの現場の人ともよくお会いするし、漁業や農業といった第1次産業の方も多い。そういうときにネイビーのスーツにストレートチップの革靴なんておかしいし、ちょっと失礼なんです。とはいえ、よく工業系セールスマンで見るような社名が入った変な色のブルゾンにネクタイってのも僕は嫌いなの。あのカッコはしたくない。

で、なにかいい上着がないかな…と思って買ったのがこのオイルドジャケットなんだけど、いやはやこれが失敗したかなというレベルでしてね。

まずオイルドコットンのオイルの匂いがキツイ。臭いというのではなくてキツイ。匂いは自転車屋さんに入った時のような匂い。もしくはクレヨンを嗅いだ匂いといえばわかりやすいでしょうか。

あと野暮ったい。10年前のワタシでは着こせなかった。つねにしっとりとしてるから着心地も良いとはいえない。そんなのが理由だったと思います。すぐに某アウトドアメーカーのナイロンジャケットに変更した記憶がありますもん。

10年経って再びチャレンジしてみた感想

ところが冒頭で書いたように現代ではファッションアイテムになっていると言うではありませんか。じゃあよしもう一度…と思い引っ張り出してきて、今週一週間の業務で来てみました。今年の冬はそんなに寒く無いからこの上着でいけると思ってね。

あれ?意外といいんでないかい?

昨今のゆったりサイズ主流の現代事情に加え、何だかおれも年齢を重ねてこういうのが似合うようになってきたぞ、と。

しかもここの酒田市は東北日本海側。つまり冬の間は常にどんよりとした曇り空といつでも降り出してくる雨。これはまさにロンドンじゃないかね。そんな気候にはバブアー…じゃなかった、このオイルドジャケットがピッタリってなものさ。

シャツにネクタイにスラックス。そしてバブアー…じゃなかったオイルドジャケット。よし。しばらく業務スタイルはこれでいくことに決めました。オイルがだいぶ抜けてるから暖かくなったら自分で入れ直そう。

注意点

万が一、これからオイルドジャケットを購入してみようかなという方には忠告しておきたいことがあります。それは『実用性で言えば現代のアウトドアアイテムには敵わない。』ということですね。はっきりいえば防水防風に優れたギアが欲しいならゴアテックスで間違いないです。

あと、ワックスの匂いはやっぱきついです。最近のバブアー製のはそこまできつくないと聞きますが、それでもオイルコットンである以上、多かれ少なかれあるでしょう。間違っても他の洋服と一緒にクローゼットとかに収納しない方がいいと思います。僕なんて除雪機の上に適当に引っ掛けてます。

とはいえ。

そういうことを差し引いても、洋服に年季とか味とか経年変化とか、そういう要素でニヤニヤしたい人にはやはりお奨めしたいブツです。僕もそういうのが好きなんですよ。僕の場合単純にウールやコットンは気分があがるということもあります。ツイードのジャケットなんか着た日にゃ一日るんるん気分です。

というわけでいろいろ書いてきましたが、オガー的オイルドジャケットの感想でした。↓のサイトなんかは詳しく書いてくれてますのでよかったらご参照ください。

ではまた。

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