ひさしぶりに何にも予定が無い土曜日だった。これを有効活用しない手は無い…と昨晩よりずっと考えていた。
先週、往復1000キロ走ったクルマを洗車してワックスまでかけようか。
もう秋口まで履くことのなさそうな重たい革靴を磨こうか。
カメラを持って紫陽花でも探しに行こうか。
…で、結局たどり着いたのは前々から気になっていた『箱舟/夕木春央』というミステリー小説を読むことだった。
なぜ気になっていたのかといえば昨年あたり話題になっていたからだ。僕は本を読むのが好きだが、あくまでもただの娯楽として捉えているので、話題作とかベストセラーあたりを読んでればそれなりに満足する。そして気に入ったらその作者の過去作を辿っていくというのがパターンである。
本当なら紙で読みたいが近年の僕は老眼がひどいので、もっぱらAmazon Kindleで読んでいる。ストアで買って端末にダウンロードですぐ読める。何でもそうだが娯楽の手段は快適な方がいい。
そんな気楽な気持ちで読み始めた『箱舟』だが、これはとんでもないミステリー小説だった。本当はチラっとあらすじでも書きながらレビューしようかと思ったがやめた。これは騙されたと思って誰もが読むべきミステリーである。
というのもミステリー小説というと基本長編だがこれは短い方だ。そして文章がとても読みやすい。例えが間違ってるかもしれないがまるでマンガを読んでるように感じる。
そしてありがちな冒頭と結末だけがドキドキする作りではない。いわゆる中弛みが無い。おかげで読み始めから最後まで一気に読んだがずっとドキドキしっぱなしで少し具合いが悪くなった。
ちなみに僕は6時間かかった。本を読むのが早い人なら4時間台、遅い人でも8時間程度だと思う。いずれにしても一日で読めるので、今日の僕みたいに予定が何にもない日に一気に読むのをお奨めしたい。
ということで『今日は一日、本を読んで暮らした。』というお話でした。あ、そうそう。Kindle端末はもうすぐセールに入るのでそのとき買うのがいいと思うよ。もちろん老眼じゃない人は紙媒体がいいと思うけど。