春先の頃だったか、PCの前に座っていた妻が「6月にSEKAI NO OWARI」の野外ライブが近くであるんだって。ファミリー席とかあるみたいで子供連れてってもいいみたいよ」と言い放った。
じつは僕もセカオワが好きである。しかしそれは現存する国内アーティストの中で「あぁ、いいよね。かっこいいよね」というくらいの意味で、いわゆるシングルカットされたヒット曲しか知らないニワカなのだ。
今思えばちょうどその頃の僕は動画制作物の追い込みでヒーヒー言ってた頃でストレスMAXだったのであろう。「あー、確かに初夏の野外コンサートなんて最高だろうな」と軽い気持ちでオーケーを出してしまった。
そして時は流れ6月。季節も変われば心境も変わる。直前になっての本音は以下の通り。
「なんで行くなんて言ってしまったのだろう。おれ、野外フェスとか好きじゃないのに」
そう。行ったことないくせにフジロックとかああいうバカでかい野外フェスのノリが苦手なのである。
それでも今回はSEKAI NO OWARIの単一コンサートであるということが救いであった。野外フェスのあのバラ売り感も嫌いな要素のひとつであったからである。ひとつのアーティストやバンドをじっくり観たいタイプなのだ。おっさんだからね。
けれども今回は小学二年の息子が一番楽しみにしていた。思えば彼は幼稚園の年中の頃にセカオワにハマり「RPG」を始めとしたヒット曲を毎日バカでかい声で歌っていた。
ということもあって、結局チケットキャンプ等に売りに出さずに親子三人で行くことにしたのだった。
目指すは「宮城県 国営みちのく杜の湖畔公園 風の草原」である。
写真で振り返る
事前調べでは「写真撮影OK(但しフラッシュ撮影、動画撮影、録音は禁止」)」とのこと。
SEKAI NO OWARIがそうなのか、はたまた最近のメジャーアーティストの野外コンサートが全てそうなのかはわからないが、それは嬉しい限りである。家族で観に行った記念になるからね。
とはいえ、僕も空気を読む方なので望遠レンズくっつけた一眼レフとかは持ち出しませんよ。コンデジですコンデジ。いつものRX100を腰に引っ掛けて行きました。それでパシャパシャやってきたので写真と共に振り返るの巻。
今回我々がミスした件は公式の駐車券を取り忘れたことであった。したがって今日限定で開放している民間の空き地駐車場みたいなのを1000円ポッキリで利用したわけだが、公式と違い駐車場から会場までのシャトルバスがあるわけでもないので、そこはひたすら徒歩で行くのであった。1.5キロくらいあった気がするので、息子にはちょっと悪いことしたかな。
ふと横を見るとこんな感じよ。思えば遠くに来たもんだ。
ちょろっと見えた会場内。それを頑張ってカメラで捉えようとするセガレ。
会場に近づくに連れ、どんどんコンサートっぽくなって来ました。僕も1969年にストーンズを観るためハイドパークを目指した人の気持ちになってずんずん歩きます。
入場ゲートでもらったマップ。ロールプレイングゲームみたいでワクワクしてしまうワタシ。フードやグッズ、射的などのゲームコーナーがあります。
メインゲート。
ファミリー席は一番後ろ。わかってはいたけど、さすがにステージが遠いなこりゃ(笑)
18時40分開演。周りにいる家族連れ、特に子供達のテンションも一気に上がってました。
ぶっちゃけほとんどモニター観戦だけど、その子供達が一緒に歌う姿がコンサートの臨場感を演出してくれましたね。
この頃にはいつの間にかパラついてた雨も止んでました。
日没後はどんどん派手になるステージセット。火まで噴出す始末。
真っ直ぐに遠くのステージを見つめるどこかの少年。いいね。
赤くなったり青くなったり。
しかしこのときの「スターライトパレード」は感動的だったなぁ。ファミリー席の大人は立ってはいけないんだけど、このときはほんとあの四つ打ちのリズムに合わせて飛び跳ねたくなりました。おっさんだっていいものはいいんだよ。
昨年末に第一子を出産されたというSAORIさん。
セガレも拳突き上げてノリノリキッズ。
テープは噴出すわ。
しまいにゃ花火まで。
最後はエンドロールという演出。
感想
セットリストのうち、知ってる曲は3分の1程度だったんだけど、普段から地元のライブハウスとかで初見のバンドのステージとかを見慣れてる僕は「曲を知らないと楽しめない」ということはございません。
そのこと自体は最初から不安ではなかったんだけど、そんなこと関係無しに誰でも楽しめるコンサートに仕上がってるところがすごい。
これはもう「超エンターテイメント」ですよ。いやぁすごいな、SEKAI NO OWARIって。
あとあのEDM系のナンバーはずるいね。野外であれはずるい。ほんともう勝手に身体が動いちゃうもん。もう妻や息子を置いて前列に飛び出したくなっちゃうもんね。
野外コンサートっていいもんだね。何だか苦手意識が吹っ飛んだ感じ。45歳にして目覚めちゃったわ。
それにしても昨日みてて思ったんだけど、セカオワの目指すところはもう少し先にあるみたいね。なんとなくだけどそう思いました。ほんと何となくだけど。
ま、得てしてそう感じさせてくれるアーティストのコンサートって楽しいものなのよね。結果的に行ってよかったと本当に思います。
ではまたっ!!