長かった二学期も明日で終わりである。我々PTA広報部が制作した今学期号も明日無事に発行されるだろう。
いつも最終校正が終わるたびに、広報仲間と「今学期はちょっと頑張り過ぎた!次はもう少し緩くやろう!」と冗談交じりに話しながら居酒屋でビールを吞むのだが、結局緩く終わった試しが無い。今号もお釣りがないほど注ぎ込んだ。
我々の広報は終業式の日に配布されるため、いつも子どもたちが先に手に取る。だから思わずページをめくりたくなるように表紙にはこだわるし、内容もある程度小学生が読んでもわかりやすい文体にしてある。学校内だけではなく地域にも配られるので卒業生の中にも熱心な読者もいて、毎回感想を言ってくれる子もいる。
そんな広報の今号の編集後記は僕が書いたのだが、12月24日発行予定だったので最後に「メリークリスマス!」と入れた。申し訳ないがあれは保護者や地域の方に向けてではなく、子どもたちへの挨拶だ。
僕はメリークリスマス!が好きである。別に日本は仏教の国だろうが何だろうがそんなことはどうでもいい。あの日は誰もかれもが軽い気持ちでメリークリスマス!のノリが正しい。
昔「天才・たけしの元気が出るテレビ」という番組があり、単身赴任で遠くにいるお父さんが、サプライズとしてクリスマスにサンタのコスプレで幼稚園児の女の子に会いに来るというドッキリをたまたまやっていた。女の子は嬉しいような恥ずかしいような表情を浮かべながら、そして最後に涙ぐむながらお父さんに抱きついていく姿が、僕は25年経った今でも忘れられない。その時以来、クリスマスは子どもたちのためにあるものなのだと、当たり前のことに気づいた。
今朝の早朝交差点の子どもたちもみんなご機嫌だ。きっとサンタクロースを心待ちにしてるのだろう。メリークリスマス!