【540日目】早朝交差点観察日記

早朝交差点観察日記

来週からいよいよ本格的な寒さがやってくるらしい。考えてみれば無理もない。気が付けばもうクリスマス一ヶ月前なのだ。ぼちぼち天気予報には雪マークが混じってくる時期である。

僕が毎朝立っている交差点は風の通り道でもあるので、例え10分程度の時間だったとしても、冬の朝立ってるのがつらい。本格的な冬になると東に立って西を向くのをやめ、交差点の西側に立ち、そのまま西風に背を向けるようにしている。

今はまだそんなことも無いから普通に東側に立っているが、そこは毎朝、近所の中学生女子達が登校の待ち合わせをするポイントでもある。たまに会話を交わすこともあるが、ほとんどの場合は、朝の女子トークを邪魔しないように気を使って少し離れたところに僕は立つ。

するとどうしても盗み聞きするつもりはないのにしばしば会話の内容が耳に入ってくる。今朝は期末テストの話だ。今はちょうど中学校は二学期の期末テストの時期なのだ。

中間テストや期末テスト。懐かしい響きだ。というか10代の僕に言いたい。お前は何故もっと勉強をしなかったのだ、と。

勉強はいい。いや、学生のスポーツも同じだろう。たいていの場合、正しい努力をしていれば、それに比例して結果が出る。社会は違う。無駄な努力ってのが山ほどある。

僕は息子にたびたびこう言っている。

「おれも勉強はしなかった方だ。でも、しときゃ良かったと思っている。というか世の中勉強が全てじゃないが、努力に対して結果がついてくる優しい世界は学生のうちだけだ。だからそれを味わっておけ。勉強や、自分でやると決めたスポーツは出来る限り真剣にやるべきだ。努力に比例して結果が出る世界を今のうちにしっかり経験しておいた方がいい。」

僕は自分が出来なかったことを子に押し付けるのが好きではない。だから、せいぜいこういった忠告をするのが関の山である。

さて、来春はいよいよ中学生か。

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