双眼鏡の使い道

散文的日常記録

男はたまに余計な買い物をしてしまう生き物だ。

いや、余計な…というと少々語弊があるかもしれない。正確には『使い道は二の次で物質そのものに惹かれて買ってしまうパターン』である。

事の始まりは5月の剣道大会だ。上級生たちの応援に行ったのだが、観客席から試合場が遠くて満足に観戦できなかったのがいけない。そのとき「弱ったな。来週も大会観戦なんだよな。オペラグラスを持ってこなきゃいけないな」と思ったのだ。

しかし自宅には満足なオペラグラスが無かった。そしてネットでいろいろ漁ってるうちにメルカリに出品されていたひとつの双眼鏡に強烈に惹かれてしまった。

これだ。1200円だった。買ってしまった。この強烈な造形美にやられない男はいないってもんだ。

…というかなんで1200円なんだ?はっきりくっきり見えるしレンズに傷も無い。現代では双眼鏡ってそんなに人気が無いのか?僕が子どもの頃は双眼鏡はみんなが憧れるアイテムだったのに。

とりあえず大会に持っていった。思惑通りばっちり観戦できた。うちの中学生たちにも「貸して!見せて!」と大人気だった。

だがしかし、それ以来使い道が無い。

そもそも双眼鏡って何に使うんだ?と思って調べてみた。動植物の生態観測、スポーツ観戦、野鳥観察、観劇、ドライブ、旅行、登山、天体観測などと書いてあった。弱ったな。ほとんど全て興味のないことばかりだ。

かろうじてドライブってのはよくやるので、ある日、配達のついでに持ち出した。クルマを停め、双眼鏡を使って山を見た。全然面白くない。そればかりか、普段こんなものを助手席に置いてるとお巡りさんに止められたときに面倒くさいんじゃないのか?と不安がよぎる。望遠レンズがついたカメラなら用途がはっきりしてるから説明できるが、僕にとって双眼鏡を持ち出す理由の説明がとても難しい。

というわけで一日でやめてしまった。後は興味があるとすれば天体観測くらいだろうか。といっても天体そのものの知識が無いのでこれも難しい。

1200円で買った双眼鏡。このままだと埃を被ってしまいそうだ。どなたかいいアドバイスあったらプリーズ。

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