【酒田まつり】宵祭りから一夜明けて

イベント

それにしても昨夜の日和山公園特設ステージで行われたFRIDAYZは圧巻だった。本当に感動したので、帰宅してから思わずボーカルの酒井健太にメールしてしまったくらいだ。

何がそんなに感動したのだろうか?

思えば昨年、同じ宵祭りで演奏した乞食晩餐会にも感動した。しかしあのときは乞食晩餐会というバンドが、本当にふさわしい場所に、本当に彼らが演奏するべきステージに現れたことに感動したのだった。おめでとうの意味もこめて。

そういう意味で昨晩のFRIDAYZはちょっと違うかもしれない。誤解を恐れず言うが、彼らにとって酒田市の宵祭りでのGIGというのは全くふさわしくない。むしろ真逆の方向に位置するだろう。

なのに全く臆することも無く、そして虚勢を張るわけでもなく、いつも地下(ライブハウスシーン)でやってる普段の姿をさらけ出した。これは口で言うほど簡単ではない。だからすごいのだ。

バンドもいつものオーディエンス達もいつもより窮屈だったことは容易に想像できる。それは仕方がないこと。なにより安全を最優先しなければいけないのは市を挙げてのお祭りというイベントの性質上、当然のこと。何かがあってはいけない。そもそも「自由」というのは好きにやっていいということではないのだから。

その観点から見ても、昨晩のステージは主催、バンド、オーディエンス達のいい意味での妥協点を見出したとても素晴らしい時間だったと個人的には思う。

不特定多数の観客の中のフリーコンサート、そこに音楽性うんぬんはあまり大きな意味を持たない。要は「なんだかよくわからないけどすごい」と思わせたらそれだけで勝ちなのだ。そのような、僕が昔ロックスターに憧れていた部分、つまり「超人性」を昨日のFRIDAYZは十分感じさせてくれた、と思う。

一夜あけて早朝6時。昨日の場所にもう一度行ってみた。

誰もいなかったのでステージに上がってみた。

この通りが数時間後に多くの人達で埋め尽くされると思うとワクワクする。

今いい天気だ。僕は某団体の山車行列の撮影の仕事が入っているのでいい汗かきそうだし、今日も自分なりの酒田祭りを存分に楽しみたいと思う。

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