その写真は誰のもの?

写真を撮ることを趣味にしていると、たまに「コンテストとか出せばいいのに」と言われることがある。そのたび「いやぁ僕の写真なんか無理ですよ(笑)」といってはぐらかしている。

もちろん冗談ではなく、やっぱりコンテストで入賞を狙うには技術や感性といった部分の他に傾向と対策が欠かせないと思う。それらを踏まえたうえで僕が出した結論は「いまいち興味が無い」である。

思えばバンドやってたときもそうで、一度もコンテストの類に出場したことは無かった。

いや、ある。高校生のときに2度ほど地元で開かれたコンテストに出たことがある。それぞれ賞をもらったがあれはコピーバンドだ。コピーバンドは評価の対象になり得る。忠実に模しているかどうかを軸とした演奏力と表現力。むしろそれしかないのではなかろうか。

だがロックンロールバンドに必要なのは演奏力ではなく、言うならば影響力の類だろう。そしてそれらを評価することなんて出来るわけが無いと思っていたから、僕はコンテストに出て他者の品評を求めたことはなかったし、恐らく周りのメンバーもそうだった。

話を写真に戻すと、とにかく僕はコンテストに興味が無い、というより「コンテストで入賞を狙えるような手筈を整えてシャッターボタンを押すのは苦痛」というタイプなようだ。

ところが最近「いや、そんなこともないな」と思ってきた。というより、毛嫌いするなら一度何かに引っ掛かってから「やっぱりフォトコンなんて狙うのはおれにはいまいち面白く感じなかったよ」と言わないとダメな気がしてきた。何でもいいから、ひとつだけでも。

そんなことを考えてたら、とある施設にいったときにちょうどフォトコン募集のチラシが目に入って一枚もらってきた。

いわゆる農業に関するドキュメンタリーの類だからジャンル的にもいけそうな気がする。というのもガチの絶景写真とかそういうのは僕に到底撮れっこないからだ。山のてっぺんとか、真冬の湖とか、写真を撮る以前に撮影場所まで僕はたどり着けないだろう。

ところが募集要項を読んで「あぁ、これ俺にはダメなやつだ」とがっくりした。万が一、入賞したら著作権は無償で譲渡しろというのだ。

フォトコンテストはたくさんあるけど、僕が知る限り、多くの場合は入賞しようが何しようが著作権は撮影者に帰属したままである。せいぜい使用権を許可するくらい。

だが、こういうパターンを見かけることもあるし、稀に「応募しただけで著作権を譲渡したものとみなします」というものもある。

これの何がイヤって、当たり前だが自分が撮った写真が自分のものでなくなることである。例えば万が一何処かの大富豪が僕のブログの写真をみて「あんたの写真が気に入った!1億円で売ってくれ!」と言われてもそれが出来なくなることを意味する。

もちろんそれは冗談だが、もっと現実に言えば、数年後たまりにたまった写真から選りすぐってちょっとした写真集を作ろうとしても、それらの写真を使うのが出来なくなる。

もっともっと現実的に言えば、今僕は友人夫婦から「事務所に写真を飾りたいので何かいいのがないかね?」と言われている。そういうのも気軽にあげることが出来なくなる。

今回僕がチラシを持ってきたフォトコンは上が5万円で下が5千円だかの商品券か何かの副賞が付く。

いやいや冗談じゃない。それっぽっちで僕が撮った写真を僕が撮ってない写真にするわけにはいかない。

というわけで僕は別のフォトコンを探しますが、こういったことは写真に限らず、イラストや音楽などでもあることだと思いますので、みなさんもよく確認してくださいね。

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