世の中に出してもらえるありがたさ

若い頃、明らかに間違えて就いてしまった職業を一ヶ月で辞職願を出したときに上司にこう言われた。

「オガーくん。何も考えずまず三年頑張ってみないか?三年やってみればいろいろわかってくることがあるかもしれないよ?」

若者にとっての三年は途方もない未来の話だから結局その仕事はやめた。けれども今になってあのとき上司が言ったことは、あながち間違いでは無かったなと思ってきた。

というのも、僕が何気なく始めた写真撮影という趣味がちょうど先月で三年経ち、申し合わせたように、それらのデータや僕の撮影を世の中に出してくれるという話を頂くことが多くなってきた。

先日書いた銀行のギャラリー展示にしてもそうだし、他にも息子が通う学校の体育館にはでっかく「教育目標」が掲げられているが、その背景の写真も、校長先生から依頼されて撮った青空の下の校舎の全景である。三年後に僕が去ったあとにもあの写真はしばらく残ると思うと、なかなか感慨深いものがある。

思えばこれまでもそういう話はあった。けれどもここ最近のはまたそれらとは一味違って、ありがたいことに素材を通じて僕自身の感性をも認めてもらったような話が多くてとても嬉しい。

特にライヴハウス酒田hopeのオーナーである酒井健太氏には最近足を向けて眠れない。いま各地のライヴハウスは復活の狼煙を上げるための準備で忙しいだろうけど、彼もまた、自分たちの意志表明のために、新たに「帰路EP」という2曲というCDを発売するだけでなく、昨年500枚限定で発売したCD「街と世界」を新たに300枚追加リリースする。その刷新したジャケットにまた僕が提供した写真を使ってくれた。

他にも健太氏づてで酒田南高等学校観光・地域創生専攻科の活動報告パンフレットへの素材提供と表紙撮影もやらせてもらった。表紙の方は担当の先生と打ち合わせしてる時点で、ある程度のイメージが湧いたので、撮影自体もとても楽しかった。

だいぶ前に写真における「作品」ってなんだろうな?と考えたことがあった。正直、デジタルカメラで生成したデジタルデータをPCモニターやSNS&ブログに貼り付けてるぶんにはあまり「作品」という意識がなかった。というより思えなかった。

それがこのように自分の手を離れて物質にしてもらい、その完成品を手にした瞬間、とたんに自分の提供したデータにも愛着が湧き作品意識が出てくる。何より世の中に出してもらえるというのはとても嬉しいことである。

もちろん僕が職業写真家ではないので、これからも好きなものを好きなように撮るだけだが、先述した「石の上にも三年」が経過し、最近自然と次の領域に入ってきた感がある。

上のは最近自分で撮ったものの中では一番好きな写真だ。山居倉庫も夕日も海も鳥海山も写っていないが、僕にとっての我が街のイメージはこの写真にハッキリとある。

まだまだ撮れていないもの、見えていない視点が山ほどある。これは死ぬまでやめられないかもしれません。

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