運動会のホームビデオ作成のコツを考えてみた。

写真や動画のこと

運動会シーズン到来ですね。

僕も今月は運動会3つあります。1つは自分の息子が通う小学校(先週の土曜日)、もう2つはいわゆる撮影業務。

僕、というか我々夫婦は小学校でも写真係(といいつつ僕は動画を撮っている。写真は妻)なので、腕章を付けてフィールドの中で撮影が出来ます。けれども一般の保護者の方々は規制線が張られた外で撮影しなければいけません。

これは各会場で違いがあるとは思いますが、僕のところの小学校は割と競技エリアが広めに取ってある、というか簡単に言うと「ここから内側は入っていけませんよ」というラインがかなり厳しい条件だな、と感じました。

これはもちろん運動会というのは学校教育のひとつであり、なにより競技中の生徒の安全を最優先が当たり前ですから、そこに不満を言うつもりは毛頭ありません。

ただ「この条件で僕がホームビデオを作成するとしたらどうやるかな」と考えながら観戦してましたので、もし参考になれば、と思い記事にしてみました。

なお、今回は動画撮影についてのネタがほとんどであります。写真派の方々には申し訳ありませんがご了承ください。

というより、運動会の写真は一眼レフに200ミリ以上の望遠レンズをくっつけて、いい場所を確保する、これしかないと思いますが。

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まずはビデオカメラ

こう言っては身もフタも無いわけですが、ご自身の家族や遠方のおじいちゃんおばあちゃんで鑑賞するのが目的なら、正直カメラなんて何でもいいんじゃないかと。何てったって被写体が自分のお子さんやお孫さんですもん。フレームに捉えさえすれば画質云々は二の次になるでしょう。

ただ、少しでも良い映像、綺麗な画質で残したいというのであれば、それなりのものを準備した方が吉ではあります。

まずスマホ搭載のカメラじゃ無理。厳しいとかじゃなくたぶん無理。あんな遠い被写体(自分の子供)を撮るためにはスマホの電子式ズームを使わなきゃいけないわけですが、恐らくザラザラになります。

そしてホームビデオですから主に家庭用の液晶テレビで鑑賞することになると思いますが、個人的には32インチ以上のテレビモニターであるならば、FHD以上で撮影しブルーレイディスクで再生することを強くお奨めいたします。

ここはやはりハンディカムを用意しましょう。ポイントは以下の通り。

  • フルHD撮影可能(手持ちのモニターが対応して無いなら4kから受ける恩恵は少ないためフルHDでOK)
  • ズーム倍率(電子式の補正によるトータル倍率ではなく、光学式ズームのみの倍率をチェックすること。理由は電子式は画像が荒れるため。僕の場合電子補正はオフに設定しています)

まぁこのへんはご自分でお調べになったり、周りの詳しそうな友人に相談したりして納得いくものを買いましょう。もちろん将来を見据えて4K対応を手に入れるのもアリです。

ただ、あまりに安いものを買うのはお奨めできません。FHDだー、光学30倍だー、と言ったところで、フタをあけてみればじつは広角側の焦点距離が短かったり、手振れ補正が話にならないレベルだったり、豆つぶみたいなCMOSセンサーを積んでたりと、まぁ興味がない方にはカタログを読んでもピンと来ない部分に価格差が隠されているんですよ。

晴れた環境の屋外で行う運動会ではさほど気にならなかった部分が、屋内での発表会やスポーツの試合などでとてつもなく大きな差が出てきます。

大事なお子さんの成長記録作品を作るわけですから、ここは妥協せずしっかりとしたものを選びましょう。個人的にはソニーかパナソニック、もしくはキャノン製の中級機以上のものであれば安心だと思います。

ちなみに僕が使ってるのはコレ。

その他必要なもの

僕が、というか誰でもそうだと思いますが、見ててウンザリしてくる動画の要素に「手振れがひどい」「音声が聞こえない、もしくは割れている」というのがあると思います。

音声は今回置いておくとして、まずは手振れの問題は三脚を使うことで解決できます。

いくら最近のハンディカムは手振れ補正が強力とはいえ、メカにも人間にも限界というものがありますからね。

ちなみに僕は一脚を使用しています。機動力に優れていることが一番ですかね。それにバン(水平な動き)やティルト(垂直な動き)も工夫次第でそれなりに上手くいきますし。

高いものでもありませんし、動画ユーザー、静止画ユーザーに限らず、一本は所持しておくことをお奨めいたします。

一番大事なのは

先に「カメラは何でもいい」と書きましたが、これは大げさでも何でもなく、結局一番大事なのは撮影道具ではなく、前準備というか段取りだと思います。

一番手っ取り早いのは予め脚本というかストーリーを考えて、それに沿って撮影するということ。

例を挙げてみましょう。

  1. 運動会に向けて靴を選びに行くシーン。
  2. 夕暮れの公園でかけっこの練習をしているシーン。
  3. 宿題で出されたポスター等の塗り絵をしているシーン。
  4. 当日の朝、お母さんが弁当を作ってくれているシーン。
  5. 玄関から出発するシーン。
  6. 入場行進時の表情。
  7. 競技時のシーン。
  8. お昼休みにみんなで弁当を食べているシーン。
  9. 組体操や応援合戦時の表情。
  10. 閉会式での結果発表時。
  11. 帰宅時、もしくは帰宅後のシーン。

このように運動会そのものを撮るよりも、運動会を中心とした日々の方が面白い作品になると思います。

「運動会の撮影を失敗した」というのを稀に耳にします。それは恐らく競技時上手く取れなかったということだと思いますが、まず、そこは気合いで何としてでも撮ることを心掛けましょう。

というより、上記のようにドキュメンタリー風にしてしまえば、競技時や組体操、応援合戦時の場面なんてほんの少しで十分なんじゃないかな、と思いますよ。大事なのは着順等の結果よりも、我が子(もしくは孫)の運動会を中心とする日々を過ごした成長の様子なはずですから。

そういう意味でも、徒競走や障害物競走の撮影は、表情そのものがわかるように撮ることを意識した方がいいと思います。ゴールラインを誰が一番最初に駆け抜けたことなんかより、スタート前の緊張した様子や走行時の一生懸命な顔、ゴール後の安堵した表情とかですね。つまり競技ごとに場所を移動するなどして工夫して撮りましょう。

「どうしてもスポーツ中継のようなシーンをオレは撮りたいんだ!」という気合いの入った方は、とりあえず1人では無理ですので、お父さんお母さん仲間と3~4人でチームを組み、それぞれの位置取りから撮影しましょう。

そうすればマルチカメラアングルばりばりの、より面白い作品になると思います。

編集について

編集はPC上で行います。

ただし先述したような脚本めいたものに忠実に沿った撮影を行えば、編集なんてほぼ必要ないとも言えます。

あったとしても不要部分のカットくらいで、僕は使ったことがないので詳しいことは言えませんが、ビデオカメラを買ったときなどに付属してくる「らくらく編集ソフト」みたいなので大丈夫なんじゃないかな。 

もしくはPCのフリーソフトでwindowsだったらムービーメーカー、macだったらi Movieですかね。使い勝手はコチラの方が良さそうな気がします。

よく「撮るのはいいけど編集が・・・」というのを耳にしますが、記録作品として残すビデオの編集なんてカットとつなぎと、あとは簡単なテロップ入れくらいのもんでしょうから、はっきり言って難易度は高くありません。

恐らく「過去にやってみたけど難しかった」という方は、編集ソフトのオペレートそのものより、PCのスペック不足によるレスポンスの重さやフリーズ等の問題で嫌になったという感じではないでしょうか?

フルHD動画を快適に編集するには、PCにもそれなりのスペックが要求されます。とはいえ、そんなに何十万もするようなのは不要です。普段の仕事で文書作成用に使うようなビジネスPCや、ブログ更新やネット閲覧用のモバイルノートではキツイよって話です。

詳しくはショップの店員さんにご相談ください。なお、きっちり準備に沿った撮影さえ行っておけば、難しい編集なんてほとんど要らないってことを繰り返しておきます。

最後に

ところで僕は目に焼き付けるとか、ファインダー越しよりも肉眼で、という言い回しがあまり好きではありません。どちらかというと記憶もいいけど記録もね、というタイプです。

我々が後で見る見ないはとりあえずどうでもいいのです。例えば自分のお子さんがいつか親になったときに見るかもしれない。それだけで充分撮影に挑む理由のひとつになるのですから。

運動会に限らず、秋もイベントが盛りだくさん。

この機会にバンバン撮って素敵なホームビデオを量産してはいかがでしょう?

では!

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