いよいよ我々大人にも夏休みが訪れる。
もちろんサービス業などの方はその限りでは無いのだが、とりあえず世の中の一般的な流れとしてはそうであるし僕も連休である。恐らく9連休を敢行することになる。
さっそく明日は町内の夏祭りがあったり、他にも家族で東京へ遊びに行く予定などもあるが、ほとんどの日は特に何もすることがない。
最高だ。写真を撮りまくってやろうと思う。
それにしても僕の「写真を撮りたい病」が全く治まる気配が無い。いったいどうしてしまったのだろう?
写真撮影という趣味にとりつかれる前は「同じ場所で同じような日々を過ごしている」と思い込んでいた。が、しかしそれは思い込みだった。例え同じ場所であっても同じような時間というのはどこにも存在しないのだ。
それに気づいてからというもの、毎日「期待をする」という感情を持てるようになった。
そして最近また50mm単焦点という俗に言う標準レンズを持ち出すことが多くなった。レンズ交換式カメラ最大のメリットは、それこそたくさんのレンズを用途によって使い分けることが出来ることだ。ということから考えると、最近の僕の気分はいわゆる「標準」なんだろう。
もちろん人によって「ちょうどいい画角」というのは違いがある。スマホに搭載されてるので多い28mmがいいという人もいれば、35mmがベストという人もいる。ただ、僕は50mmが本当に好きである。
特にEF50mm F1.4 USMというレンズで撮る写真が僕は大好きだ。Canon、EFマウントのメートル原器と呼ばれるほど、何年もリニューアルすることなく基準のレンズとして取り扱われているもの。
設計は古いし、Lレンズでもない。今どきのカリカリとした描写をするレンズと違い、甘い描写でコントラストものらない。逆光にも弱い。
だが、確実にこのレンズで無ければ撮れない写真というのがある、という気にさせてくれる。
そもそも何が何でも解像度が高けりゃいいというもんでもなかろう。見たまんまの景色から、空気も含めてそのまんま一部だけを切り取って自宅に持ち帰れるようなこの感覚がたまらない。開放が1.4だが、これを2.0あたりまで絞って撮るのが一番好きである。
とにかく今年のお盆休みもたくさん写真を撮ろうと思う。それこそが僕の夏という季節に対する欲望そのものだからだ。