僕の商売は毎年11月なんてヒマなはずなんだけど今年は何だかいつまでも忙しい。
今朝も朝からバタバタしていたが、ちょうど15時頃、ぽっかり時間が空いたので日枝神社~日和山公園を散歩することにした。
最近カメラマンをやることが多かったので散歩写真で調整って感じである。
晩秋の神社
最近では15時にもなるともはや陽が斜めになっている。おかげで写真を撮るにはいい感じ。
ところで何の考えも無しに始めた僕の散歩写真だが、ここにきていろいろと何かの役に立つようになってきた。最近でもとある企業の広報誌の挿絵や、資料の表紙写真、友人の会社の玄関口に飾る写真にCDアルバムのジャケットなど、じつはいろんなところに僕の散歩写真が使われているのであーる。おいおい、まるで写真家みたいだね、ふふふ。
そういうのはとても光栄なことなのでどんどん使ってほしい、と思う。いつか何かの形にするかもしれないので著作権まであげることは出来ないけど、ただ使うだけならばんばんあげますよ。どうせ趣味で撮ったものだからね。
それにしても写真を撮るのは楽しいね。特にやっぱ僕はこの50ミリって焦点距離の単焦点レンズをカメラに着けて歩くのが一番好きだな。もちろんこれは人によって違うんだろうけど、僕は50ミリが一番好き。次が28ミリ(iPhoneとかと同じ)かな。んで35ミリが一番苦手。なんか中途半端に撮っちゃうのよね。
でも、もし自分が持ってるレンズの中で一本だけ選べ!と言われたら、もちろんEF135mm F2Lですけどね。あれはもうなんというか魔性のレンズ。
なんてことを考えながら歩いていたら、突然おばちゃんが現れ、わけのわからないことを言いながら話しかけてきた。
「こわいもん。無理だわ無理。ここをあがっていくなんて無理。神様の正面に降りることになるじゃない。あぁ恐い。本当に恐い」
よく聞いてみると、ここの階段を上り、そのあと下っていくと日枝神社本堂?の目の前に降りることになる。それはとても恐いことだからグルっと遠回りしなくちゃ、ということらしい。
おばちゃんは「いきなりごめんね~」と誤りながら遠回りしていった。
断っておくが、全然変な人とかじゃなく、本当に恐がってる様子がよくわかった。
「神様の正面に立つ」というのを避けたい気持ちはなんとなく僕にもわかる。写真が趣味でないときから、僕は神社を真正面から撮影するってことはなんとなくマズイような気がして避けてきたからだ。もちろん今でも真正面から対峙するように神社を撮影することは一切ない。
日和山公園へ。桜の季節の夜祭りでここから撮るといい写真になる。ライトの設置位置の関係上、一番いい光が来るのがここだから。
いい写真とは何か?それは見た人の多くが「良く」感じる写真だと思っている。気持ち良く、とかかっこ良く、とかそんな感じ。
そういう意味でも世の中にいい写真も正しい写真も存在する、と思って僕はやっている。けして「好みの違い」なんかではない。それは突き詰めていった場合の最後の揺れ幅のことをいうのであって、突き詰めることをしない人の言い訳に使っていい言葉ではない。何でもそうだけどね。
だから一枚でも多くいい写真や動画を残せるようににこれからも頑張るんだな、俺は。
さて、事務所に戻るとするかな。