【EOS6D】たとえ最新の道具じゃなくても【EF50mm F1.4】

EF50mm F1.4 USM

昨晩Canonが新型フルサイズミラーレスカメラ2機種「EOS R5」と「EOS R6」を発表しました。今月始めから9日21時から特設のYouTubeチャンネルで発表することを予告していたので、僕もリアルタイムで観ました。僕もメインカメラはCanonなのでね。

まぁ恐ろしいほどの高性能&高機能。価格はR5が約50万円&R6が約30万円であるが、正直「お、意外に安いな」と感じてしまった。

もちろんあくまで客観的にみてという意味なので、僕自身がそんな高いカメラを買えるわけがない。

というより、負け惜しみではなく今の自分に必要ない。もちろん「あなたが今使っているカメラとタダで交換してあげるよ」と言われたら喜んで応じるが、高いお金と引き換えにしてまであの高い性能が僕には必要ないのだ。僕にとっては使っていない部屋に家賃を払うようなものだ。

それにしてもメーカーの宿命とはいえ、どこまでカメラは高性能&高価格になっていくのだろう。

何だかそんなことを考えてたら、急に僕のEOS 6Dが愛おしくなってきたので、今日は1日外に持ち出すことにしました。

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僕のカメラは中古の古いやつ

僕のメイン機はEOS 6Dというデジタル一眼レフ機である。2年前の夏に中古価格8万円で買った。もう一台似たような形のEOS 80Dというカメラがあるが、こちらは動画を撮る目的として4年前の夏に買った。ちなみにセンサーサイズは6Dがフルサイズセンサー、80DがAPS-Cセンサーである。「センサーサイズってなに?」って質問にはひと言では説明できないが、簡単に言うと光を取り込んで撮像する部分の面積(フルサイズはAPS-Cの2倍以上)が違うので画質に直結してくる。特に暗いところの描写力。そして色の階調表現。

ちなみにオガー家には他にもEOS 5D mark3というもう少し高かったフルサイズセンサーのカメラがあるが、あれは妻のモノであり、僕が6Dを買ってからは借りることはめっきりなくなった。

 

 

 

このレンズはEF50mm F1.4 USMというもの。いわゆる単焦点レンズ(ズーム出来ないレンズ)で、少し古い(1993年)時代の発売なのにCanonが未だリニューアルせず販売している。というのもこのレンズがメーカーとしての基準、もしくは標準中の標準とされているらしいので、そういう存在はなかなか更新できないのだろう。

僕はこのレンズがとても好きでよく使っている。Canonで単焦点50mmというとEF50mm F1.8 STMという安くてよく写る、まさにレンズ沼に引きずり込むための撒き餌レンズと呼ばれているものがあって、実際僕も使っていたのだが、しばらくしてこちらに買い換えた。

その判断は正解だったと思う。派手な脚色も無く、必要以上のパリパリした解像感もなく、とてもとても普通の写りをする。それって結構大事なことで、僕のようにいろんな場面で、数種類の手持ちの道具を気分次第でとっかえひっかえで撮っていると、その時々の好みで判断が左右されて何が正しいのかだんだんわかんなくなってくるときがあるのだが、そういうときにCanonのフルサイズ機にこのレンズを使ってスナップをすると中庸の大切さを思い出せるのである。

 

 

 

フードを外すとかなりコンパクト。6D自体がフルサイズにしては軽量コンパクトなので、この組み合わせがとてもしっくり来る。

もし、「これから写真を趣味にしたい。けれど予算は10万円。最新機種でなくても構わない。いいカメラが欲しいんじゃない。自分でイメージする写真が思い通りに撮れるようになりたい」という人がいるなら、この組み合わせを僕はオススメする。今ならEOS 6Dの中古が6万5千円、このEF50mm F1.4が2万円弱だからだ。この組み合わせをぶら下げて、お釣りでSDカードとカメラの初心者本を買い、あとは残ったお金で電車旅行に出掛けてかたっぱしからシャッターを切るのがいいと思う。

その際のモードセレクトはマニュアル(M)露出モードに挑戦しよう。TVだのAVだのPだの、カメラにはたくさんの露出モードがあるけど、一番手っ取り早いのはMモードをさっさと覚えてしまうことだと思う。Mを覚えると他のモードも簡単に理解できるようになる。これは本当。

実際、たまに相談を受けるものの中で、一眼レフを買ったのに子どもの運動会がブレブレばかりだったとか、逆光で彼女を撮ったら顔が暗く写ったとか聞くけど、そういう類のものはマニュアルモードさえ覚えれば一発で解決する。

とにかくEOS6DにEF50mm F1.4を付けて、マニュアルモードだけで三ヶ月で一万枚撮る。これで絶対にカメラの操作は覚えるし、写真を撮るのはそこから先が面白くなる。実際これをやった僕が言うんだから間違いないです。

普通の素晴らしさ

この何の変哲もない写りこそがこの組み合わせの最高なところ。本当に標準、基準といったところである。

昔、妻がコーヒーにハマリ、豆を買うためにとあるお店に通ったらしい。そこの親父さんに膨大な種類の豆の中からオススメを尋ねると「まずは平均を知ることを奨めるよ」とアドバイスを受けたらしい。

これ、今の僕なら本当によくわかる。まずは平均とか基準を知るのは本当に大切なことだ。個性、奇抜はそのあとでいい。

 

 

 

先月、自分の写真を展示した経緯で、自分の中でひとつ変わったことは「もっと普通の写真がいいな」ということだった。一般の方の目を引くようなものをピックアップしたこともあって、あのラインナップはちょっとインパクト重視だった。

もちろんあれはあれで狙い通りなのだが、今後はもっとこう、いわゆる日常の普通っぽさで勝負したいなという部分が芽生えたのも確か。

見たまんまのものを忠実に収めることだけがいい写真を撮る手段だとはけっして思わないが、例えば夕日や朝日で撮れば写真は5割り増しになるし、ピックアップする被写体が派手なら写真も派手になる。そういう写真も僕は好きではあるが、いま自分が欲しているのはどうもそうではない。

そういう意味でこの組み合わせは今の僕にちょうどいいかもしれない。

 

 

 

寝起きの息子。

昨日の晩、妻に「Canonがすさまじいミラーレスを出したぞ」という話をしたとき「今すぐじゃ無いけど、私もいずれは一眼レフ機からミラーレスに移行はする。レンズも全て変える」という答えが返ってきた。

僕はどうだろうか?写真を撮るのはやめないだろうが、子育てがひと段落着くであろう中学卒業以降もああいったカメラを持つだろうか?いや、持たないんじゃないだろうか?うーん。

と、悩んでいると「GRとかああいう趣味性が強いのも好きだけど、それはちゃんとしたカメラありきのことだから。私にとっては自分の目、そして手足の延長のようなカメラが一台は手元にないと困ります。」とのこと。

僕はそこまで言い切れないが、さて5~6年後の僕はどうなっているだろう?

というわけで

今回はCanonの新製品のニュースを見たら、改めて僕のEOS 6Dは最高だなというお話でした。

まぁ実際、僕はそんなにカメラ本体の性能って興味が無いというか、どちらかというとレンズに気がいっちゃうタイプなのよね。レンズありきでボディが欲しくなるというか。もちろんどっちも大事なんだけどね。

ただ、今回発表されたEOS R5 / R6にはCanon初のボディ内手振れ補正が搭載されるんですよ。Canonってずっとレンズ側で手振れ補正してたからね。

これが何を意味するかというと、まず僕が手持ちのレンズの中で一番気に入ってるEF135mm F2に手振れ補正を効かせられるってことでしょ?

いやぁあのレンズ、最高に描写はいいんだけど、僕が下手くそなせいかちょっとシャッタースピード落とすと手振れ写真も連発するんですよね。それが改善されるとなると・・・ゴクリ。

いやぁ、でも買わないよ。お金ないもん。

ではまたっ!!

この写真は開放1.4で撮ったもの。ぽわぽわですね。他のは全てF2.0で撮りました。2.0~2.8くらいがこのレンズは一番面白いのよね。

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