僕にとって写真の鬼、いやアドバイザーであるオクサマの部屋の棚には、ずいぶん前から変な箱が置いてある。
カメラというのは何となく気づいていたが、いかんせん僕がカメラに興味を持ったのはここ数年の話なので特に触ることも無かったのだが、それがふと先日急に気になりだして開けてみることにした。
MINOXのデジタルスパイカメラ
明らかにカメラである。それにしても小さい。
調べてみるとドイツのMINOXというメーカーの通称スパイカメラというものであった。その昔、映画「007」でジェームス・ポンドが使用し人気があったフィルムカメラというシロモノで、2009年にMINOXがデジタルカメラとして復刻させたらしい。
※古い記事だけどこのへんが詳しいかな↓↓
新製品レビュー:ミノックス「DSC Digital Spy Camera」(2009年2月9日)デジカメwatch
そこには昔のデータが
「まぁ歴史あるメーカーの伝統的なカメラらしいが、言っても10年以上前のカメラだしな」と思いつつ中に入っているデータがあるかPCに繋げてみると、そこには近所の公園で遊ぶ小さいころの息子の姿があった。
おぉ、2歳半くらいだろうか。というと7年ほど前か。
それにしてもなんと味わい深い写りなのだろうか。ただのトイカメラでは無いな、これは。ちゃんと作ってあるカメラだ。
先にも書いたが、僕が写真を撮るようになったのは3年前なので、小学校に入るまでの息子の成長記録はオクサマが何百枚何千枚と撮っていた。
それらはほとんどゴツイカメラで撮ったものだから画質はいいんだけど、今回みたいなのもとてもいい。上手く言えないがとてもいいのだ。
これはちょっと僕もこのスパイカメラを使ってみようということで、帰宅した妻に断ってしばらく借りてみることにした。
撮ってみた
なんというかとても新鮮である。
写りが、というわけではなく、僕にとって一番新鮮なのは「撮ったものを液晶モニターで確認できない」という点だ。
普段から僕は撮影後にあまり液晶モニターで確認する方ではない。それは初心者の頃、運動会かなんかの撮影のときに鬼から「いちいち確認するな。設定変えなきゃ露出なんてほとんど変わらん。そんなヒマがあるならいい写真を一枚でも多く狙え」と怒られたからだが、それでも最初の1枚すら確認出来ないってのはかなり新鮮である。
考えてみればフィルムカメラってこんな感じだったのよね。僕はデジタルカメラから始めたのでフィルムカメラの使い方どころかフィルムの装填の仕方さえわからないけど、いやぁ昔のカメラマンはすごいなぁ(笑)
いやぁ自宅に帰ってからPCで確認するドキドキ感があるなぁ。
これは面白いぞ。
ということで
とても楽しいからスマホやデジタルカメラに飽きちゃった人にはオススメ!・・・と書こうとしたんですが、残念ながらこのMINOXのスパイカメラはもう売ってないみたい。似たようなおもちゃカメラはあるんだけどね。
その代わり昨年Canonが面白いの出してました。
新しい撮影スタイルを提案する新コンセプトカメラ カラビナデザインで気軽に持ち歩ける”iNSPiC REC”を発売—2019.12.05—
これもあれだね、画質落として液晶モニターを取っ払って小型化して、とにかく気軽に撮影を楽しむことに集中させるカメラですね。ひょっとして時代はそういう流れなのか?興味のある方はぜひ上の記事を読んでみてはいかがでしょうか。
ということで今回はMINOXのスパイカメラのお話でした。今年の夏はちょくちょく使っていこうと思います。
ではまた。