【学研フレックス】二眼レフで写真を撮ろう①

その他カメラやレンズ

僕らが小学生のときの夏休みの宿題には「自由研究」と「工作」というのがありました。もちろん現在でもネーミングと少し趣向を変えてそれは存在します。

オガー家ではその息子の夏休みの課題を毎年「カメラを使って光を捉える研究」をしています。

カメラというのは単純にいうと「発光体」もしくは「反射した光」を捉えて像を写真という形に記録にする道具ですので、その道具に付随する機能を使ってさまざまな変化を楽しむことが出来ます。

具体的には露出の増減や光線の向きで出来上がる写真の印象を変えたり、人間の目では捉えることの出来ない像の定着を行ったりすることです。

例えばこの写真は僕のコニカⅢaという古いフィルムカメラで撮ったものですが、このように明るいところから暗いところへのトーン、いわゆるグラデーションが、人間の目ではいまひとつわかりにくいことも、写真にすることでそれがはっきり表されたりします。そしてそれはモノクロ写真だと顕著になるわけでして。

とどのつまり、息子にはこの毎年の研究を通じて子どものうちにいろんな角度や状態で眺める感受性を育んでるわけですね。素晴らしい親心です

・・・けして親がそっち系をやりたいからではありませんよっ!!

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今年の夏休みは・・・

さて今年は何をやろうかなと考えてたところ、何とコロナ禍で通常の半分以下の夏休み期間ということもあり、今年のチャレンジ課題は「やれたらやってね」という自由参加になりました。

とはいうものの「じゃ、やらんでもいいか」というのはつまんない。そこで以前本屋で見掛けた「学研 大人の科学 二眼レフキット復刻版」を思い出し、息子と二人で組み立てて実際に写真を撮って提出することに挑むことにしました。

正直ちょっと高いんですけどね。しかしそこは僕も遊んでみ・・・いや、息子の学習のために痛みをグっと堪えてやってやります、僕は。

二眼レフとは?

二眼レフとはむかーし一世を風靡したカメラ形式です。ダントツで有名なのはローライ社のローライフレックスだったりローライコードですが、それをお手本にした国産カメラが山ほど製造されたらしいです。

現代でレフカメラといえば一眼レフですよね。レンズを通して入ってきた光をレフレックスミラーという反射鏡で反射させ、さらにペンタプリズムという部品で反射させでようやく覗き穴であるファインダーまで像が届き撮影する仕組みになっております。

つまり像の確認と撮影をするレンズを一つのレンズで行うのが一眼レフ。ぞれをそれぞれ独立したレンズで行うのが二眼レフ。

ざっくりいうとこんな感じですかね。

組み立ててみた

さっそく買ってみました。組み立て自体は簡単です。プラモデルやラジコンを組み立てたことがあるお父さんなら30分程度で出来るはず。そうじゃなくとも一時間くらいかな。

 

 

 

この二つの小さいプラスチックレンズがいわゆる二眼になります。

 

 

完成。通称「学研フレックス」というらしい。なお、組み立て中の写真もあるのですが、ちょっと僕の服装がラフ過ぎて掲載できません(笑)ですので完成の姿をどうぞ。

 

 

上のレンズがファインダー用。下のレンズが撮影用。ストラップはあまっていた靴紐を利用しました。

 

 

 

これがファインダー。初めて覗いたときはちょっと感動しますよ。

 

 

 

こんなふうに上から覗いて撮影します。

 

 

ほとんどの二眼レフは中判フィルムという少し大きめのを使用しますが、この学研フレックスは昔から馴染み深い普通の35mmフィルムを使います。

 

 

 

撮り終えたフィルムはカメラのキタムラさんへ持ち込みました。即日やってくれますよ。

作例

では、実際に撮ったものを紹介します。この日はちょうどお墓参りの8月13日でした。撮影はほぼ息子です。画像下の黒い帯はコマ送りミスですね。全部手動なのでいろいろと難しい。

 

 

 

ファインダーを除きながら「ピントが全然わかんない」と叫ぶ息子でありました。

 

 

 

「へたくそ。おれに貸してみろ」と言った私もこのとおり。全然ピントの山がわかりません。

 

 

 

おまけに撮った後にフィルムを巻き上げるのを忘れてしまい多重露光させてしまいました。いわゆる重ね撮りですね。昔の心霊写真はこんな風に作ります。

 

 

 

むしろ近接は合わせやすいらしい。

 

 

 

こういうのは面白いよね。

 

 

 

なんかエモくていい感じ。

感想

感想を述べるとですね。まず組み立てが面白いです。というより組み立てながら写真機の仕組みを覚えられるのが面白い、かな。

現代のカメラは数多くの電子部品で構成されていますので、素人が分解というのはまずやれないでしょう。そのぶんこういった原始的なカメラで写真が撮れるまでの仕組みを体感できるのはとても面白いと思いました。

残念なのは「ピント合わせが難しい」ことですね。撮影中に合ってるのか合ってないのかいまいちわからないってのはちょっとなぁと思います。

ひょっとして組み立てを微妙にミスったかなとも思いましたが、じゃあ「もう一回組みなおしてさらにフィルムを買ってきて撮って現像に出す」という気力があるかというと・・・ありませんね。だってお金掛かるしそれで全然変わらなかったら精神的ダメージが深い。

というわけでフィルム一本だけでこの学研フレックスは役目を終え、現在では部屋のインテリアになっております。

ただ・・・・

どうやら僕の中で一度芽生えてしまった二眼レフへの興味は消えうせることはなかったようで、その数ヵ月後に思わず買っちゃうんですけどね。二眼レフ機を。

ゴゴゴゴゴ・・・・。続く。

※続きはこちら↓

【ヤシカフレックス】二眼レフで写真を撮ろう②—2020.10.19投稿。

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