11月23~24日に酒田hopeで行われた「ROAD TO DOIT」というイベントの2日目に行ってきた。イベント名からもわかるとおり、地元酒田では過去2度開催されたもはや伝説的音楽フェス「DO IT」、その新たな局面への出だしといったところだろうか。
※当ブログ内のDO IT関連の記事はコチラ。
※酒田hopeオーナーであり、DO IT主催バンドのFRIDAYZのバンドマスター、酒井健太氏による「ROAD TO DOIT」へ向けた記事はコチラ。
自分の直感に従う
じつのところ僕にとってこの日程はツラかったのが本音である。
というのも、前日の23日はPTA関係の大きな研修大会があった。我々の小学校が当番校だったこともあり朝から晩までそっちに付きっ切りだった。ただでさえ11月はイベントが多く、来週は来週で剣道の大会があり、つまり親子3人だけで過ごす休日というものをなかなか取れないでいたからだ。
子育て中の人ならお分かり頂けると思うが、貴重な休日を二日続けて自分だけの事情に使うというのはなかなか痛い。そのイベントも二度と無いかもしれない貴重な時間かもしれないが、一人息子の8歳時の晩秋の休日というのも、また二度とは訪れない時間なのだから。
それでも足を運んだのは勘だ。「これはどうしても行かなければいけない」という自分の直感が働いたからであり、見事それは的中した。
それくらいいい夜だった。純粋に「音楽って素晴らしい」と感じたのはいつ以来だろうか。そう、音楽は素晴らしいのだ。
コンパクトカメラ、しかも暗所に強くないカメラを持っていったせいでキレイな写真など1枚も撮れなかったが、それでも構いはしなかった。自分がこの日この場所にいたという記録さえ残せればよかった。
本当に、本当に素晴らしい音楽の時間だった。このように音楽を聴いて高揚できる機会があるなら、これからだって息子に「すまんな」といって出掛ける気にもなるってもんだ。
帰り道
せめて息子が起きてる時間には家に戻りたかったので、全部を見ずにライヴハウスを出た。
が、さっさと帰ればいいものをなかなかクルマを自宅方向に向けることが出来ずしばらく市内をウロウロした。
「写真が撮りてえ」
これまでだったらいい音楽イベントを目の当たりにすると、すぐにでも自分の音が鳴らしたくなるものだった。いわゆる「刺激を受けた」ということだろう。
けれども、今の僕は音楽で刺激を受けると写真が撮りたくなるようだ。カメラを構えて酒田駅周辺を少しウロついたら、ようやく納得し家に帰った。
変な話だが、もはや自分はバンドマンではないということを改めて実感し、やけに嬉しくなった。
「ROAD TO DOITに刺激を受け、我慢できずに帰り道に地元の駅の写真を撮りにいった]
なんて、我ながらイカしたエピソードだなと思う。
酒井健太を初めとしたDO ITクルーたちが非日常を日常を変えようとひた走るならば、これからも俺はその日常の中の美しい旋律や耳障りなノイズをカメラで記録しよう。
帰りに寄ったコンビニで買った弁当を、レジで温めてもらってるときにそう思った。