すっかり秋である。朝の交差点ももはや半そででは肌寒い季節になった。考えてみれば9月も残り一週間しかないのだから当たり前なのかもしれない。
それにしても今年度はここまでこれといった節目もなく、言い方が悪いが何となくダラダラと進んできた気がしたが、10日前に行われた運動会のおかげでようやくメリハリが付いた。
やはり大人も子どもも、とにかく人間という生き物は、古来からその都度節目をきちんと打ってこないとなかなか前に進むことが出来ないのだ。つくづくそう思う。
ところで僕はこの時期が商売の繁忙期なので毎年休み無く働いているが、世間じゃこの九月の四連休はシルバーウィークと呼ぶらしい。配達中に聴いているラジオではどこの観光地も人手が多かったと。
非常にいいことだ。いつまでも密だ自粛だなんて言ってられるはずも無い。進むも地獄、退くも地獄なら進むべきなのである。
そんな四連休最終日の夕方、僕はといえば息子と剣道をしていた。なんとグラウンドである。
春の休校の時期はヒマだからしょっちゅうやっていたが、道場の練習も再開したし夏場は暑いのでやめていたが、最近ようやく涼しくなってきたのと、いま毎週道場内で身内だけでの試合が行われているのでその強化のためである。
もちろん剣道は勝ち負けが全てではない。けれども勝たないと面白くないのもまた真理なり。特に子どもたちは勝った負けた打った打たれたが一番楽しいものである。
で、わざわざグラウンドで何をやっているかというと試合のやり方、もっといえば剣道における攻め方を教えている。
基本的に剣道に守りという概念は無い。もちろんときにはかわしたり防いだりすることもあるが、それすら攻めに転じるためのステップに過ぎない。
攻めて攻めて攻めまくる。それは闇雲に打ち込むということではない。自分から進んで打ち間に入ることであり、勝負どころで我慢できることが「強い」のである。
引っ掛け技など教えない。あれは弱いものがやる技である。攻めて攻めて攻めまくり、そして絶好のタイミングでお互いに打ち合い、紙一重で勝った負けたをやるのが面白いのである。
・・・あれ?何も朝の交差点と関係ない内容になってしまった。たまにはいいでしょ。