今朝、確認して欲しいデータがあったので、その動画データが入ったUSBメモリを昇降口前に立っているであろう教頭先生に渡しに行った。
僕は小学校には何十回も出入りしているが、よくよく考えてみればこの時間に訪れるのは撮影があった今年度の一学期だけで、なんと今回が二度目である。
そんな朝の学校前の交差点には、PTAのOGで現市議会議員、そして僕が着ている見守り隊ウェアをくれたEさんがいた。そういえばEさんは毎朝ここにいるんだっけ。
と、同時に今日があの震災の日を思い出した。もちろん昨日までは覚えていたのだが、日が変わって頭がリセットされたのか、Eさんの姿を見るまで思わず忘れてしまっていた。
というのもEさんは防災のスペシャリスト。僕にはEさん=防災の人というイメージしかない、というと失礼だが、それくらい強い印象がある。今日という日を忘れていた腑抜けな今朝の僕は、ひょっとしたら彼女の念力で校門まで引っ張られたのかもしれない。
さて、あれから10年。
僕がカメラを持ち歩くようになったのは2017年からなので、つまり10年前のあの頃、僕はまだ写真を撮ってはいなかった。ただ「記録の大切さ」の気持ちが小さく芽生えたのは、あの震災がきっかけだったのは間違いないと思う。
これからも写真を撮ろう。日々を、そして息子や友達の成長を記録してちゃんと形にしよう。
そう思った朝でした。