今年も卒業式が終わった。昨年も記事を書いたが、今年はまたひと味違った感情を抱いている。何だかとっても寂しいのだ。
昨年は全てが急だった。だが今年は例えコロナ禍うんぬんだとしても、PTAとして、いやPTAだからこそやれることはやろうと決めて臨んだ年だったので、6年生との関わりも例年より多く持てた。
だから今、とても寂しいのである。
とにかくこの一年間は写真や動画などの需要が増えたので、微力ながらも僕がお役に立てる場面も多かった。とはいっても「こんな世の中だし仕方ないから代わりに動画ででも・・・」というのは嫌なので、その都度全力で作ったのも本音である。
特に昨日の卒業証書授与式校内限定配信プロジェクトは自分でいうのも快心だった。最後のエンディングではたくさんのオフショットを使ったのだが、この子たちの笑顔はどんな名監督や大先生、スーパークリエイターが突然今日来たとしても撮れないだろう。積み重ねてきた俺たちだから撮れたのだ。
・・・とかなんとか思いながら、昨晩は編集を済ませ、とある場所にアップロードし寝た。
そして今朝は先生方にプレゼントするディスクを7枚ほど作り、それを職員室に届けて、僕の今年度のPTA仕事は終了した。
そのあとトボトボ駐車場に戻るとき、昨日卒業したばかりの子達とばったり会った。彼らも寂しくて学校へ来たのだろうか。
「オガーさーん。卒業式の配信みたよ。あそこカットされてたね」
「今日はも何かの撮影に来たの?」
「オガーさんとは5年生のときからよく話してたよね」
マシンガントークを浴びてふがふがしている僕。そして・・・
「ひなづる(広報誌の名前)の表紙、オガーさんの顔の写真にならなくてよかったね(笑)」
・・・そうだった。今号の表紙は彼らの学年による人文字写真だったのだが、いざ撮影のときにいまいちピリっとしない彼らに気合いを入れるために「おーい、もしこれがうまくいかなかったら今回の表紙は俺の顔のアップの写真を使うことになってるんだぞー!それでもいいのかー!」という叫びを覚えていたのだった。
苦笑いする僕。何だか会話が続かなくなり「じゃあ最後に写真撮るか」とみんなで写真を撮った。
いまその写真を眺めている。何故かほとんどの写真がピンボケ気味だった。
しまったな。最後とか言わなきゃ良かったな。やっぱ写真を撮るときには常に冷静じゃないとな。
また、鬼、いや妻に馬鹿にされそうだ。