男の子は強き者に憧れる

子育てやPTA
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僕の息子は格闘技がとても好きである。

他のスポーツ…例えばボールを使った団体競技などは興味が無いのに、何故か格闘技が好きである。昨年の東京オリンピックも柔道を毎晩テレビで熱心に観戦していた。

そんな息子にとって、4月に行われたボクシングの村田VSゴロフキン、6月の井上VSドニア、そして同じく6月のキックボクシング、那須川天心VS武尊の流れは最高だったようで、合間の5月に自分の剣道の大事な大会があったこともあり、非常に刺激的な数ヶ月だったようだ。

考えてみれば、僕も同じような少年期を過ごした。

小4の頃に突如プロレスのリングに現れたタイガーマスクに憧れた。ボクシングでは渡辺二郎がヒーローだったし、小6ではロサンゼルス五輪の山下に涙した。中学ではマイク・タイソンの距離を一瞬で消すステップワークを何とか剣道に取り入れることが出来ないものかと研究もした。

僕もそんな感じだったので「男の子は強き者に憧れるのは当然だ」と思っているのだが、じつは最近ではそうでもないらしい。息子によると那須川天心VS武尊の次の日も特にクラス内では話題になっていなかったという。ちょっと寂しいな、と思う。

ところで息子の場合、もともとそういうのが好きになる資質があったのかもしれない。

2,3歳の頃は「大きくて強そうなゾウが好き」という理由で何度も動物園に行くのをせがまれた。幼稚園に入るころには戦隊モノに熱中し、その後はウルトラマン。小学3年生では格闘ゲームにハマり、それがきっかけで剣道へ入門。

…と、書いてはみたものの、↑のような道を歩んできた男の子はたくさんいたはずなのだが、何故か武道を習う子は減少し続けているという。現代では「強くなりたい」という考えを持つ子どもは希少種なのだろうか。

まぁ、そんなことはいい。

とにかく彼がいろんな格闘技から影響を受けて、それを自分の剣道に取り入れたいとあれこれやってるのはとてもいいことだと僕は思っている。

結果的に何一つ役に立たなかったとしても、自分で考えたり研究したりすることは無駄にはならないはずだ。いつまでも僕のコーチング頼りではそれはそれで僕も面白くはない。

さて、今夜も剣道の稽古がある。今日の体育館は暑そうだなぁ。

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