子どもにゲームで負ける大人はダサいと思ってた。

子育てやPTA

夏休みに入る前にとある講義を聴いた。うちの小学校のPTA会長によるコンピュータゲームとの付き合い方についてである。

というのも彼は本物のゲームクリエイターで、誰でも聞いたことあるようなアーケードゲームや家庭用ゲーム製作のプロジェクトチームの一員として実績を残している。

そんな彼により、昨今渦巻くさまざまなコンピュータゲームの悪影響から身を守るために、子ども達自身へ注意喚起の意味を込めての時間だった。

ちなみに授業としての時間だったので当然保護者は不在である。なんで僕が聴けたかといえば撮影係だったから。カメラ係は色々と美味しいのでありますよ。

とにかく面白い話だった。

特に「いくらゲームが好きでもゲームクリエイターにはなれないよ」ってところと「特に大人向けゲームは飽きさせないようにここでこのように興奮させたりして、長く集中させて遊ばせるようにたくさん仕掛けを施して作っているよ」という2点が面白かった。

 

要は「おまえら子どものくせに大人向けのゲームにまで手を出してそればっかやってると頭がクルクルパーになっちまうから、今のうちにたくさんのことを遊んだり学習したりして、各方面から吸収しておけー」

 

ということなんだろう。おっしゃるとおりである。

むしろ子どもたちだけではなくて、保護者にも聞いて欲しい話であった。最近のゲーム事情は複雑すぎてよくわからないといったお父さんやお母さんでも、「いまゲームは子どもから大人まで遊ぶ文化だから、内容もそれぞれにふさわしいように区分されてますよ」ということを知るだけで大きいのではないのだろうか。

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うちのゲーム事情

自宅に戻ってから今日の講義を聞いたセガレに言ってみた。

「今日の話はタメになっただろ。ゲームなんていったところで、お前らはしょせん大人の手のひらの上で遊ばせてもらってるだけなんだよ。クックック。」

オガー家は小さい頃からゲームに寛容である。なぜなら僕もゲームが好きだったから。

「だった」というのは、さすがにというかなんというか、セガレが小学校に入ったあたりからさっぱり僕はやらなくなってしまった。それでも2年くらいまではヒマなときはプレイステーション4の電源を入れるときもあったのだが、ここ最近はほこりをかぶっている。完全に飽きてしまったし、最新作にも興味が無い。

セガレも小さい頃からゲームが身近すぎたせいか、我を忘れて何時間も・・・ということはほぼ無かった。だが、この春のコロナ休校のせいであの悪名高きフォートナイトを友だちとオンラインで遊ぶようになった。

ただ、オガー家はゲームに寛容といってもさまざまルールが定められている。

  • ニンテンドースイッチは外に持ち出さない。
  • テレビ画面に繋げて遊ぶ。
  • 課金禁止。

こんな感じである。これを破るとゲーム機を全部僕に売っ払われることになっている。つまり「親の監視下で堂々とやれ」ということ。

コンピュータゲームをまるっきり禁止にするつもりは無い。僕自身がゲームにはたくさんの感性を育んでもらったからだ。

それに僕の世代だと「ある時期まで禁止だったけど中学卒や高校卒のタイミングで解禁された」とかいうのが結構いたが、結構な割合で変なことになっていた。あんなことになるなら、小さい頃からうまく付き合わせた方がいいのだと僕は思ったものだ。

という感じでオガー家は適度にゲームと付き合わせている。

だからもし、この先成績が落ちたとか素行不良になったとか、そういう問題が発生したとしても、それはゲームのせいでなく他に原因があるだろう。

全力で叩きのめす

そんな感じで本日の話。僕はもう午前中で仕事をやめることにした。やる気がない。

外は雨だし、昼食後にYouTubeを観ようとしてたセガレに声を掛けてひさしぶりに一緒にゲームをやることにした。ソフトは大乱闘スマッシュブラザーズSPである。

「珍しい。一緒にゲームやるなんて」

「言っておくが、お前如きまだまだ俺に勝てるわけがないんだよ」

ハッタリではない。

僕は格闘ゲームはストリートファイターⅡバーチャファイター2をしこたま遊んだし、いやいやそれこそファミコンでアーバンチャンピオンファミリーボクシングなどから遊び倒している。はっきり言って現代の優しいゲームに育てられた子どもなんぞに負ける気などせん。

と、ナメた感じで始めたスマブラ。10戦やっても1度も勝てなかった。

なにより頭にくるのが、途中からヤツが明らかに手を抜いて、僕があと一歩で勝つように演出して最後にひっくり返すというプロレスみたいなことをやり始めたことだ。いわゆる接待プレーである。

「おい、おまえちゃんとやれよ」

「やってるって~」

遊んでやるつもりが遊ばれている。悔しい。悔しすぎて目から血の涙が溢れそうである。

そしてとどめはこのツラ。

ああ、殴りたい。我が子で無ければ本当に殴りたい。

「・・・・おまえ、ゲームばっかやってるから強いんだよ。もっと勉強せい」

もう支離滅裂である。思えば子どもの頃「俺は子どもにゲームで負けるような親にはならない」と堅く誓った気がする。あぁ、俺は汚れてしまった。

「やめた。こんなクソゲーやめた。もう本体ごとゲオに売りにいくわ」

「え~、やめてよ~。ふははははは」

完全にみくびっていた。以前にグラウンドでかけっこしたときのように、まだ俺は勝てると踏んでいたのが間違いだった。ゲームではもう勝てない。

全力で息子を谷底に突き落とした話
昨日は祭日。作文の宿題を前に手も足も出なくなっている息子が僕にこう言った。「父ちゃん、俺はもうたぶん父ちゃんより足が速いぜ。これから競争しない?」コイツは最近僕を舐めくさり始めた。習っているピアノや水泳はもちろん僕より出来るし、テレビゲーム...

・・・いや、俺は諦めないよ。練習する。今日から盆休み特訓に入ることにするぞ。

これを読んでるみなさんも、もし、子どもとゲームをするときはお気をつけくださいね。。。親の威厳が軽く吹っ飛びますからね。。。

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