夏の足跡を刻む

散文的日常記録

22日からの四連休、前半から親も子も遊び過ぎて、最終日の昨日は一歩も外に出ずテレビでオリンピック観戦に努めた。

何かと異論を唱えられる今大会ではあるが、レベルの高いスポーツ観戦が国内時間ぴったりにライヴ放送されるのは嬉しいし、何より頑張ってきた人々が報われる瞬間を目にすることができるのはとても素敵なことだ。

さて、我々大人にとって今日からはうんざりするような暑さがプラスされた日常に戻され、子どもたちにとっては自分たちだけの本物の夏休みの始まりだ。

僕の息子も朝からラジオ体操に出掛け、帰ってきては朝ごはんを食べ、デザートにアイスキャンデーに貪りついている。僕が業務に出掛けた後はきっとYouTubeで好きなだけ動画を漁ったり、マンガを読みながらゴロゴロしているんだろう。

この夏、そんな息子に僕は課題を2つ課している。

ひとつ目は少年剣士らしく、毎日100回でも200回でもいいから竹刀を振ることである。正直言えばそんなことをやったくらいで大幅な強化になるわけではないのだが、「自分は剣士である」ということを一日一度は思い起こして欲しいのが目的だ。

そしてもうひとつは「この夏休みだけでいいから日記をつけろ」と初日に40枚綴りのA4ノート一冊を渡した。

文字数は自由。ただし、日付と天気は間違えず記入する。そして僕を始め、自分以外の誰かが読んだとしても、ちゃんと理解できるのを前提とした日記にすることである。

もちろん狙いはある。自己表現力と伝達能力を高めたいからだ。この2つを備えているときっと人生は豊かになると僕は思っている。

ただ、そんなおおげさな目的だけじゃなく、単に日々は同じ時間の繰り返しではないということを知ってもらいたいのが大きい。

子どもなんだから先のことだけ考えてればいいというのは当然なのだが、それでも一日一度、今日という日を立ち止まってわずかのあいだ振り返るだけでも、僕は得るものがあると確信している。

とはいうものの本心を言えば僕が知りたいのだ。少年の視点から刻んだ2021年夏の足跡を読んでみたい。

そうすれば僕ももっといい夏の写真が撮れそうな気がするのだが、さてどうでしょう?

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