【SONY】 α7IIを三か月間使ってみた感想【ILCE-7M2】

α7II

日常的に写真を撮っている僕ですが、当然そのためにはカメラが必要でありまして、これまでは記録としてきちんと撮りたい場面においてはCanonのEOS6Dというデジタル一眼レフを使用してきました。

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他にも主に動画撮影用としてAPS-CセンサーのEOS80D、日常的に持ち歩くスナップ用としてRICHOのGRⅡというコンパクトデジタルカメラを使ってきましたが、やはりメインと呼べるカメラはEOS6Dであり、その理由としてはやはりフルサイズセンサー機であること、そしてPTAの仕事でしっかり撮らねばならない学校行事や友人知人に依頼された撮影においての信頼性や操作性、その結果出てくる写真に一番納得がいくからです。

それが今年の6月、ひょんなことから中古のフルサイズミラーレスカメラ、SONYのα7Ⅱを手に入れたことにより自分の写真活動が一変しました。

ということで、今回はα7Ⅱを3か月間使い込んでみた感想を述べたいと思います。特に読んでみて欲しい方は以下のようなみなさんになります。

  • フルサイズセンサー機にステップアップを考えてる方。
  • ミラーレス機に興味がないわけではないが、長年使い込んで信頼を持ってる一眼レフ機から移行する気になれない方。
  • 最新機種を購入するほど予算が無いor出したくない方。
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まずは僕自身の結論から

結論から言うと今回のα7Ⅱの導入結果には大満足です。6Dの予備としての購入でしたが、正直言ってメイン機としてのポジションはすっかりもうα7Ⅱとなりました。

さて、僕は機材の性能に詳しい方でもさほど興味があるわけでもありません。ですので「何がそんなに満足なんだ?」と聞かれれば撮影中の操作と出てくる写真のことがメインになります。

  • 写真にクリアさを感じる。
  • ミラーレス機という性質上、マニュアルフォーカス撮影がたやすくなりオールドレンズでの撮影機会が増えたので自分の写真表現の幅が拡がった。
  • 一番不安を抱いていたCanonのEFレンズの使い道が、マウントコンバーターであるSIGMAのMC-11により、使用に違和感が無いどころか、僕の使い方だと6DよりもAFポイントが多いα7Ⅱの方が快適かつミスショットが減った。

主にこの3つです。

もともとネットで作例をたくさんみてたのでSONYセンサーが出すクリアな描写は自分好みなのは感じていましたが、ミラーレス機で行うオールドレンズ撮影がこんなに楽しいものだったり、CanonのLレンズがこんなに快適に使えることは知りませんでしたから、このへんはとても嬉しい誤算でした。

だから僕にとっては大満足…というわけです。ただ、もちろんCanonの出す暖かい描写が気に入らなかったということはありません。α7Ⅱを購入したのが夏前でしたので、あの透明感に特別ハマったということもあるかもしれませんね。

購入の経緯

とはいっても「みんなも今すぐSONYのミラーレスに移行しよう!」というつもりはありません。まずは僕の購入経緯を記しておきます。

  • もともと使っていないカメラやもう使わなくていいかなというレンズが増えてきて処分を考えていたところに数万円の臨時収入が入り、酷使気味だったEOS6Dにトラブルがあったとき代用できるカメラ購入意欲が現実味を帯びた。
  • そこでおなじCanonの一眼レフEOS6Dmark2を買うことに決定。6Dはサブ機として手元に残すことに。
  • 不要機材の下取り査定をお願いしたところ、ひとつの機材に未発見だった不具合があり減額2万円。出費無しでの入れ替えを考えていたため一度6D2の購入を保留。
  • SONYのα7Ⅱボディの中古なら出費無しでいけることが判明。そして同じ2万円の出費ならこれにSIGMAのMC-11を追加購入の方がいいなと決断。
  • ついでに手持ちのオールドレンズのマウントアダプター、SONYのEマウント用も購入。

という流れでした。

つまり最初は手持ちのCanonEOSシステムをアップデートする予定だったのです。それが想定外の査定減額により、レンズ資産を活かしつつボディだけはSONYという結果に。

自分の撮影事情

僕はただの趣味カメラマンですが、そのわりには失敗出来ない撮影が恒常的に発生します。それは息子が通う小学校のPTA広報部長を務めていることによる発生する案件を始め、様々な友人知人からの依頼などです。

僕自身、自分が好きなことが誰かの役に立ったり喜んでもらえたりすることは嬉しいことですし、何より長年やっていることにより、もはや自分のアイデンティティとして確立しているといって過言ではないので、自分が可能な範囲でベストを尽くしたいという欲求があります。

かといって…ここが大事なんですが、ビジネスを前提として行っていることではないし今後行う予定もありません。そういう立場、そして僕の懐事情からすると、常に何十万もする最新鋭の機材を追い求めていくのは、言い方はあれですが割に合いません。

つまり「日常的に行っているスナップ撮影を趣味としている自分という個を満足させる」+「公の立場で様々な撮影を行っている自分を納得させる」という部分を、自分の撮影技術と経済状況においてなるべく高いところでバランスを取るためには、このくらいの投資とリターンがちょうどいい落としどころだなと納得しています。

けれども例えば「趣味であるからこそ金に糸目はつけたくない」という方は最新で最高性能のものを常にキープするべきでしょうし、同じ写真撮影でも「動体撮影がメインなのでもっとAF性能に長けてるカメラじゃなきゃだめだ」という方もいらっしゃるでしょう。

個々の事情は人それぞれです。ただ、僕という人間は「身の丈に合ったものこそが素晴らしいもの」という美学があるようなのです。これはカメラに限らず他の分野でもそうなので、恐らく幼いころからの性格なのかもしれません。ですのでそういった意味でも、今回の選択に満足出来ているということなんでしょうね。

なお、先ほど「個」と「公」という自己説明をしましたが、予定では僕のこの「公」はもう4年ほど続くのかなと思います。逆にいえば、いずれその「公」が無くなった場合はまた事情は変わってくるでしょう。

いずれにせよ、カメラを選ぶ、または始めるという方にアドバイスすることがあるとすれば、「自分がどのようなときにカメラを持ちだして、どのような成果物を得たいのか」ということを一度じっくり考えるのが大切だと思いますし、その結果選択したものがその人にとって最高のカメラになるのではないかと考えます。

不満点といえば

もちろん不満点がないわけでもありません。そんなに多くはないですが一応あげておきます。

  1. よく言われているようにバッテリー持ちは良くない。満タン充電でも250枚撮影程度。
  2. センサーにゴミが付着しやすい。
  3. チルト液晶を開いて自分のウエスト位置で撮影しようとした場合、アイセンサーが自分の旨やお腹に反応してファインダー内表示に切り替わり、背面液晶が真っ暗になる場面が多い。

1について。自分にとってこちらはさほど不満ということはないです。バッテリーそのものが小さいので、予備をひとつふたつポケットに突っ込んでいても邪魔にはなりません。フィルムカメラのときにネガフィルムを持ってるのと同じ感覚ですね。

2について。たまに撮った写真に薄っすら黒い点が写り込んであることが何度かありました。ですが、もしかするとこれはα7Ⅱの問題ではなく、ボディキャップを外すとセンサーが剝き出しであるミラーレスカメラという性質上避けられないことなのかもしれません。レタッチソフトで消せば済むことですが、気になる方は常にカメラバッグにブロワーを入れておくのがいいかもしれません。

3について。僕にとってはこれが一番の不満点です。中には撮影されることに慣れていない子どもたちもいるものですから、そういうときはチルトを使ってウエストレベルで撮ることも多いのです。ところがお腹に近づけるとアイセンサーが反応して真っ暗になるので、少し離して撮影しなければならないのが煩わしいですね。

以上の3つが不満といえば不満の点です。

作例

さて、購入から約100日で4678回ほどシャッターを切りました。ここでは作例…というほどでも無いですが、撮ったものの中からピックアップしてみました。

残念ながら一番機会が多かった学校で撮影した写真はアップすることが出来ませんので、CanonのEFレンズを使ったものは一部になりまして、ほとんどがオールドレンズでの撮影したものになります。

ファーストショット。レンズはペンタックスのSMC Takumar 55mm F1.8。

 

SONY機を買ったらやりたかったもののひとつは海岸での撮影。SMC Takumar 55mm F1.8。

 

これはCanonのレンズとの組み合わせ。EF135mm F2L USM。

 

オールドレンズ。ミノルタのMC Rokkor-PF58mmf1.4。

 

ミノルタ AUTO ROKKOR100mm F3.5 にて。このレンズ、さほど期待してなかったんだけど好きな写りでした。

 

ミノルタ MD ROKKOR 50mm F1.4。

 

普段はRAW撮影ですが、この日はカメラ内ピクチャーエフェクトの「リッチトーンモノクロ」を使ってみました。コンパクトカメラのRX100を使ってた頃からこのリッチトーンモノクロが好きだったんですよね。ミノルタ AUTO ROKKOR-PF 55mm F1.8。

 

この四枚はCanonのEF35mm F1.4L USMです。正直に言いますと、このレンズで撮る写真は6Dで使用してたときよりもα7Ⅱでの方が圧倒的に僕は好みです。

 

2021年秋現在、僕がいま一番使っているオールドレンズのCarl Zeiss Jena Tessar 50mm F2.8での撮影。

ということで

α7Ⅱを導入してから100日間の感想を述べてみました。

そういえば「SONYのカメラはユーザーインタフェースが最悪」という声もよくネットやYouTubeレビューでは耳にしますね。メニュー表示形態がバラバラ過ぎて、使いたい機能にすぐたどり着けないみたいな。

僕にいたってはそういう不満は特にありませんでした。複雑なことをやらないってこともありますが、文中にも書いたようにSONY機はコンパクトカメラのDSC-RX100をずいぶん使い込んだ経験があるので、α7Ⅱのメニューを開いた時も「ああ、懐かしい」程度で。

ということで今回の感想記事は以上になります。

恐らくこのカメラはしばらく…というか最後まで使い倒すんじゃないかなという予感しかしませんね。オールドレンズとしての母艦としても最高だと思ってますので。

ではまた。

2022.06.08追記

一年間使用した記事を書いてみました。

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