僕はSONYのα7Ⅱというフルサイズミラーレスカメラを使っています。買った目的は小さなフルサイズセンサー搭載のカメラが欲しかったからなんですが、その理由の一つにオールドレンズという、まだデジタルカメラが世に出る前、つまりフィルムカメラ時代に発売されてたレンズで遊んでみたかったというのがあります。難しい話は省きますが、ミラーレス機ではそれが容易に可能だったので。
α7Ⅱは2014年発売のカメラですからもう10年以上前に世に出されたものです。現在は2025年ですから当然いろいろと古い。じゃあ買い替えるの?という話になりますが僕はこれを壊れるまで使い、そのあとは同等のカメラを買うことは当分無いと思います。理由は今のフルサイズセンサー搭載のカメラが高すぎること、それは僕のしょせん趣味の散歩スナップ写真には見合った価格では無いからです。
まぁ逆に言えばこのα7Ⅱを壊れるまで使います。楽しいんですよ、オールドレンズ遊びがね。まるで今日のスーツやジャケット、そして革靴やネクタイなんかの組み合わせを選ぶ気分で装着するレンズを選んで外に出るのがとても楽しい。
本当に僕にとってカメラは趣味であり遊びなんです。だから真剣にやるわけなんですがね。
MC Rokkor-PF58mmf1.4
この日は僕手持ちの中でも好きなオールドレンズ3本指に入る MINOLTA MC ROKKOR-PF 58mm F1.4を装着。思ったより古めかしい写真になったのでもっと古めかしく加工して遊んでみました。
配達中に立ち寄った廃校にて。
市営の野球場…ではなくソフトボール場かな。
僕カーブが好きなんですよ。しかも左カーブ。なんでなんでしょうね。この気持ちわかる人っています?
このレンズはうたたね感がいいんすよ。なんかこう白昼夢っぽい写りになるんです。それがとても気に入ってるし、春や夏は特にいい。
今の高性能のカメラやレンズで撮ったパキっとした写真も好きだし、どこまでも忠実に再現性を高めようとした写真も好きなんだけど、僕が撮る場合はどこかファンタジーで嘘っぽいのが好きなんですよね。写真でしか表せない世界があるような気がしてね。
だからまぁ僕はコンテストとかそういう方面の写真は無理ですね。三脚立ててじっくり渾身の一枚を獲るってのも無理。歩きながらサラっと撮ったようなどこか嘘っぽいのばかり狙ってますからね。でもそういうのが好きだから仕方ないよね。
Auto TELE Rokkor QE 100mm f3.5
この日は望遠レンズ。とはいっても100㎜だからいわゆる中望遠かな。
僕はコッテリとした食べ物は好きですが、写真はあっさりとした方が好きですね。押し出しが強いのが好きじゃないというか、写真の向こうに撮影者のドヤ顔が見え隠れする写真がもともと嫌いなんだな。
川をカヌーが駆け抜けていったよ。
市内の日和山公園というスポットに来ました。普段はよく来るんだけど、桜が咲くとあまり来ない場所ですね。混んでるから。
でも、こういうお祭り感は好きなんですけどね。というかもうひと月もすると酒田まつりかぁ。楽しみだなぁ。
みんな幸せそうでいい感じやね。自分だけ幸せだったり不幸せだったりってのはつまんないからね。
このモヤーんとした写りが古臭くていいわけです。
写り過ぎない感じもね。
オールドレンズのいいところってやつです。
ということで
まぁかっこよく「オールドレンズ」なんていったところで、現代のレンズには描写も何も敵わないただの劣った工業製品なのは間違いないです。だからこれから手を出そうって人は過度な期待を持たない方がいいです。
ただ、文中のも書いたけど、写り過ぎてる写真に疲れちゃったなって人は面白く楽しめると思いますよ。僕もきれいな写真=良い写真ではないと思ってるタチなんでね。
まぁミラーレスカメラがあれば一個3000円くらいのマウントアダプター買いさえすれば、あとはフィルム時代のレンズが手ごろに遊べます。今日あげた2つのレンズだってどちらも1万円もしないレンズですよ。デニムパンツ一本買う気分で遊べます。
ということで今日はオールドレンズで撮る桜風景でした。ではまた。