【初めての劇】かつて僕はブタの親分だったわけだが

子育てやPTA

どうもオガーです。←僕のこのツイッターアカウントをフォローして頂くとブログ更新を見逃すことはございませんよ。この機会にぜひ。

そんなわけで最近ブログ更新多めです。そのうちペースは落ちますけどね。まぁ書きたいときにはバンバン書くことにしてます。

さて今週末にセガレが通う小学校で文化祭が行われます。今はね、学芸会って言わないんだよ?知ってました?

彼の学年、今年の出し物は劇です。題材は「スーホの白い馬

このお話はとても有名らしいんですが、僕は初めて知りました。むかし教科書に載ったらしいんですけど記憶が無い。

僕は相変わらず撮影クルーなのでね、よりよいカメラワークを目指すためにやはり台本はチェックします。見せ場でググっと寄りたいので。

 

読んだはいいけどあまりの悲しさに涙がチョチョ切れるわ、マジで。

 

小学2年生だからもっと笑いたっぷり&めでたしめでたしを題材にすると思ってたので完全に意表を突かれました。ガチのやつです。確かに小さい頃のうちに「どうしようもなく悲しいこと」を学ぶのはとても大事なこと。それについては賛成です。

なお、ウチのセガレはコーラス隊とのこと。そして見せ場のところでトリオ合唱やるらしい。まぁ大丈夫でしょ。彼は酒田を代表する少年少女合唱団に所属しているのだから。

でもたぶん酒田には少年少女合唱団ってひとつしかないんだけどね。

さて、台本も頭に入れたし、あとは撮影しながら本番を楽しみとするかな、と思ったところで、僕の遠い遠い記憶が甦ってきました。

今回はそんなお話。

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僕の初めての劇出演

みなさん、小さい頃の記憶ってどれくらいからあります?

僕の場合、だいたい小3頃からはっきりしていて、もちろんその前もたくさんあるんだけどさほど明確では無い感じ。

そう、僕にとって小学3年生のときに学芸会の劇に出演したことはかなり大きい。現在の人格形成に繋がっているといっても過言ではない。

 

ブタの役でしたけどね。

 

「今でもブタみてえじゃねぇか」っていやいやそれは置いといて。

物語は確か・・・はっきり覚えてないんだけど以下の感じ。

 

ある日、森で可愛いウサギさんが人間の仕掛けた罠に引っ掛かる→動きたくても動けない→そこへいろんな動物が通る→ウサギさんは助けを求めるが誰も手を貸してくれない→最後に通った人間の子供?が助けてくれる→めでたしめでたし。

 

確かこんな感じ。最後のところはうろ覚え。違ってるかもしれない。

んで僕はブタ。通りがかったブタ一味の親分。

ウサギさんを助けないどころか、終いにゃ罵声を浴びせて通り過ぎるという完全に観客のヘイトメーターを高める役割。

ドラマでも特撮でもいるでしょ、そういう役。観る人の敵意を集める仕事の人。それよそれ。

それに加え笑われる係でもありましたね。台詞なんかなんとかブーだし、腹ペコでいやしい印象を与えるため演技中は常にお腹を押さえてるというね。しかもしっかりブタ鼻つけて肌色の服を着て。

 

・・・これ、今同じことやったらそーとー問題なんじゃねーのか?

 

でも本人はね、そんないやな記憶がないの。みんな笑ってくれたし。まぁ笑われてただけなんだけどね。

それでもあんな大勢のみなさんから注目される快感ってのを初めて味わいましたからね。いい思い出でしかないです。

予断ですがウサギ役の女の子。この子はいわゆるヒロインですよ。じつは僕、ちょっと好きだったもん。

その子が大人になり変な宗教にハマって、ウチに勧誘の電話を掛けてきたことの方がよっぽど嫌な思い出ですね、はい。

2回目こそはと

2回目の劇出演は同じく小学校の学芸会、5年生のとき。この頃になると記憶もはっきりです。

ところで現代のこういったものって主役が3人とかいるんですよ。配役もある程度まんべんなく行き渡るようにされてるし、みんなそれなりに何か仕事がある。

それについて初めて耳にしたときはビックリしましたが、台本を確認すると「はぁさすが先生方は上手くやるなぁ」と感心もしました。だから昔がいいとか今がどうだとか言う気はございません。どっちもいいしどっちでもいい。

んで、話は昭和58年に戻ります。

まず「学芸会、5年生は劇をやるよ」って話をみんなの前で先生がして、そこから数名がピックアップされた気がするのよね。確かココは立候補じゃなかった気がする。記憶が曖昧。

んで、指名された人は放課後に集められるわけ。たぶん1クラスから5~6人程度の×5クラス分。んで各自イスに座らされて台本を先生が読むのを聞く。こういう流れ。

台本はギリシャ神話「プロメテウスの火」でした。いま考えるとこれまたガチ系です。

話の流れは以下の感じ。

 

ある日のたくさん神様が集まる定例会議のこと→一人の若きプロメテウスという神が王様ゼウスに直談判する→内容は「そろそろ人間達に火を与え自立させることを許可して欲しい」→人間はバカで野蛮だからもってのほかと反対される→「そんなことおっしゃらずに人間を信じてみましょうよ!」→「あいつらに火なんか使わせたら調子乗るからダメ。いい加減にせい。ボコボコ」→プロメテウス、こっそり盗んだ火を人間に与えてしまう→バレる→王様ゼウスに山のてっぺんではりつけ&ハゲタカのエサになることを命じられ死亡→人間、プロメテウスの命を懸けた行動により自立。文明発展ありがたや→でも、果たしてそれでよかったのだろうか?今では我々は神をも脅かす存在になろうとしているのだ!→さぁ、みんなで考えようね。

 

こんな感じ。台本を読んだあとの震えは今でも覚えています。こそプロメテウス役にふさわしいとね。これはモテるとも。

そしていよいよ配役決めタイム。当然僕はプロメテウスに立候補しましたよ。僕しかいませんでしたから、当然決まるもんだと思いました。ところが・・・。

以下、先生がおっしゃったこと。

  • おまえは剣道をやってるから声もでかいし貫禄もある。
  • 3年生のときにも劇に出てるから経験もある。
  • じつはこの中で一番難しい役はゼウスなんだ。台詞も一番多いし、王様っぽくないと駄目だしさ。

というわけで僕は神々の王ゼウスになっちゃいました。どーん。

簡単に言うとこれも完全に悪役。観客の敵意を集める仕事。しかも2年前のブタどころじゃない完全なるヒール。それこそタイガー・ジェット・シン並み。

いやぁ今書きながら思ったけど、これ完全なる出来レースだよね。もう最初から、それこそ職員会議の時点で「オガー=ゼウス」と決まってたんじゃないかな。普通みんなやりたくないもん、憎まれ役なんて。

ところがですね、オガー少年、最初はイヤイヤやってましたが、だんだん快感に変わってきちゃってね。劇の中とはいえ、プロメテウスにむごい仕打ちとかしてるのがたまんなくなっちゃうの。ざまぁ(笑)みたいな。

とにかくあんなふうに体育館に1500人大入りとかの前でヒールやるのがたまりませんでしたね。「ほらほらぁ、みんな大好きプロメテウスがおれの命令でコンドルに食われちゃってるよーケケケ」と。

まぁ、そんな感じでめでたしめでたしですわ(なにが?)

というわけで

まぁ考えてみればワタシもブタの親分の後に神々の王ですから大出世したもんですよ。

ああいう体験をしたからこんな根拠もなく偉そうな人間になってしまったのか、もともと偉そうな子供だったから役を命じられたのかはわかりませんが、おかげさんで憎まれ役をやるということにはあまり抵抗を感じない人間になってしまいました。

 

嫌わば嫌え。ケケケ、みたいな。

 

ま、それでも本当はプロメテウスになりたかった、主役になりたかった少年だったことをここでみなさまに明言しておきます。

それではまたっ!!

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