ここ、オガーTVブログにはコメント欄がありません。立ち上げ時には置いてたんですけど、英語スパムが多いので外しました。そもそもいまどきブログにコメント残す人もいないかなと思って。
ただ、いくらブログとはいえ一方通行はよろしくないとも思ったので、コメント欄の代わりに問い合わせフォームを設置してます。僕があまりにも無茶苦茶なこと書いて、万が一気分を害されたときはそこをつかって苦情を送ってね、という意味も込めて。
おかげさまでそのような苦情は一度も来てませんが、ここ2年のあいだに数回嬉しい感想などを頂きました。ありがたいことです。
そしてつい最近も男性の方から連絡頂きましてね。
「この春から娘が小学校に入学するんでカメラ選びに迷っています」
その方とは何回かメールでやりとりしました。内容をブログでネタにしても構わないとのことだったので、今回軽く紹介させて頂き、これからお子さんが入園・入学を迎えるお父さんお母さん方の参考になればと思います。
なお「わざわざ記録なんてしなくても、自分は子どもの成長をしっかり目に焼き付けるから不要」という方へ向けての記事ではありません。僕のように目に焼き付かない方へ書いておりますのであしからず。
まず始めに
入園、入学のタイミングでカメラを買おうという親御さんなら、少なくとも記録という意味での写真や動画を大切にしている方だと思います。
けれどもこれは絶対に言っておきたいのですが、節目節目の大切な写真、家族写真だけは絶対に街の写真館なりカメラマンなりにお願いするのが吉。
※オガーTVブログではお馴染み、山形県酒田市のSMILE PEACEのサイトはコチラ。
確かに現在では使用する機材にプロだのアマだのヒョーロクダマだのそういった差は無くなりました。けれどもそれはカメラに限っての話です。
ああいった写真はカメラだけで出来上がるものではありません。ライトや背景が揃ったスタジオで、なおかつそれらのきちんとしたセッティング、そしてカメラマンの適切な指示が行われて初めて出来上がります。
その証拠にオガー家にもカメラとレンズだけなら業者さんが使用するものと代わりないのがありますが、そういった大切な写真は必ず写真館へお願いしております。
ウチの玄関脇に今でもデカデカと飾ってあるのは、そのとき撮ってもらったセガレの入学記念の写真です。2017年春、山形県鶴岡市の寛明堂にて撮影。
一眼レフ?ミラーレス?ハンディカム?
かといって、例えば子供の成長記録を全て業者さんに任せるわけにはいきません。おカネに糸目を付けず、運動会や発表会のたびに5万円10万円支払えば来てくれるカメラマンもいらっしゃるとは思いますが、現実的には「自分達で撮る」か「全く撮らないか」が普通です。
じゃあ「カメラを買わねば」と思い、新聞の折り込み広告の家電屋さんを広げてみても、興味のない方には意味不明な単語がズラズラ並んでおります。
少し乱暴に話を進めます。
一眼レフとミラーレスカメラの目的は同じです。それは写真を撮ること。そしてハンディカムカメラの目的は動画を撮ることです。
一眼レフやミラーレスでも動画が撮れます。そしてハンディカムでも静止画が撮れます。
でも、初めて本格的にカメラを買おうとしている方、もしくは10年ぶりに買おうと思ってる方は、いったんそういうことを忘れましょう。一眼レフ&ミラーレスは写真を撮るもの。ハンディカムカメラは動画を撮るもの。こう考えていきましょう。
写真or動画?
「写真と動画、どちらを残したいのか?」
僕からすると「どちらも」なので、写真機も動画機も両方買うのがベストです。
けれども「どうしても一つだけ」というなら、そこはやはりご自身で決めないと。
ちなみに難易度でいえばハンディカムで動画を撮る方が簡単です。誰でも買った次の日には記録できます。オートでパーンと撮れます。
その点、写真機は難しいかもしれません。適正な露出だのシャッタースピードだの言う前に、まずきちんとフォーカス出来ないかもしれません。
露出をカメラ任せのオートで撮ってももやーんとした写真になるときがあります。そのときに被写体がブレてるのか、ピントが合ってないのか最初はわかんないもんです。わかんないとその場で改善できませんから、一日中もやーんとした写真を量産してしまいます。
ちょっと勉強して練習すれば誰でも、本当に誰でも理解できるんですけどね。けれどもギターでFコードが押さえられなくてやめちゃう人が多いように、カメラもそのへんで挫折する人が多いそうな。
ギターもカメラもそこが終わってからがスタートなんですけれども、大変もったいない話ではあります。
メリットとデメリット
ハンディカムのメリットはさっき書いたように撮影が簡単なことです。反面デメリットは撮った後のこと。そのデータをPCなりレコーダーなりで管理するわけなんですけれども、それを面倒がる人が多いんですよね。
で、なぜかSDカードのみで昔のビデオテープのように管理していくパターンが多い。つまり運動会を撮ったらカードに「何年何月何日運動会」とラベルに書いて、次の発表会では新しいカードをまた使う。
それ、危ないからやめてください。
SDカードなんて脆いもんです。簡単にデータが吹っ飛びます。というよりカード自体が頑丈とはいえない。僕も一度だけバラバラになったことがあります。PCにデータを移行した後に引っこ抜いたときだったからセーフでしたけれども。
ですのでデータは別にちゃんと管理すること。編集ソフトまで使おうまでは言いません。ホームビデオなら凝った編集なんて不要。
ただ、データが大きいということも含め、撮影自体よりもその後のほうが難しいし面倒というのが動画機のデメリットだと思います。
そして写真機は動画機と逆で、撮るのが難しくてデータ管理が比較的簡単なこと。PCだったらフォルダ作って日付と名前入れて、そこに移しちゃえばとりあえずOK。
僕の場合は、そこからいろいろ修正してクラウドにアップロードしてスマホでも見れるように、みたいなことをやりますが、別にそういったことはやりたい人だけがやればいいでしょう。
幼稚園と学校の違い
タイトルに入園・入学と一緒くたに書きましたが、じつは成長記録撮影においてガラっと変わるのは「小学校入学時」だと個人的に思います。
具体的に書くと「生後~幼稚園&保育園卒園まで」は同じ機材環境でまかなえますが、「小学校入学以降」では厳しくなります。これは単純に規模が大きくなるからですね。
つまり撮影現場が園庭からグラウンドに、ホールから体育館に変わります。多くの場合は子どもの数も増えると思います。つまり必然的に望遠性能が必要になっちゃうんですよね。遠いところでごちゃごちゃしてるし、みんな同じカッコしてるしで、自分の子がどこにいるのかみつけるのが大変。それまで「スマホで十分じゃん」だったことが不十分になるのがココですね。
僕がカメラを覚えたての頃、「なんでビデオカメラはどこのメーカーも望遠性能ばかり力入れるのかな。広角が売りのハンディカムも出せば面白いのに」と感じたことがありました。
確かに広角側ってのは技術的にも難しいことがあるんでしょうが、ご家庭からのニーズが望遠なんでしょうね。
例えば発表会のときなどは、こういったポジションからステージ上のお子さんを撮ることになりますから、やはり必要なのは望遠性能と手振れ補正になります。
裏ワザ
考えてみれば、年に数回しか使わないものへ何万円も投資するのはアホらしいと感じる方もいらっしゃるかもしれません。そういう方はいっそ友人のパパママに頼めばいいのですよ。
さすがに動画は難しいかもしれませんが、写真ならお願いすれば撮ってくれるんじゃないかな。日常はスマホで撮って、運動会と発表会だけお願いするみたいな。
ただ、結構な割合でそういうのを嫌がるお父さんもいるのも確かです。
僕の身近ではありませんが、便利屋で使われるのが嫌だから、撮れなくて恨まれるのが嫌だから、といった理由で、写真が趣味ということを隠して学校行事にカメラは持ってこないという人もいると聞いたことがあります。
僕なんかからすると「なんてケ○の穴が小さいお父さんだ」と思いますが、まぁひょっとすると過去に嫌な思いのひとつやふたつしたのかもしれませんね。
確かにいくらデジタルカメラとはいえ、減価償却的な意味でも、他人に労力と技術を使わせるといった意味でも、シャッター切るのはタダではありませんから気持ちはわからなくはないですけれども。
うーん、たまにお礼しときゃいいんですよ。旅行のおみやげとかね。そのへんはカメラ云々の話だけではなく、人としてのマナーやモラルといった話ですけどね。
というわけで
長々と書いてきましたが、何か具体的なことを最後に書いておきましょうか?
そうですね。「子どもの成長記録」限定でいうなら、CanonのEOS Kissシリーズを買っておけば間違いないと思いますよ。だってあれはまさに子どもを撮るために作られたようなカメラですから。
これは別に僕がCanonユーザーだから言うのではなく、これまで動画編集等でたくさんのカメラが映し出してきた写真データを見てきましたけど、子どもの顔はEOS Kissシリーズが一番肌色がふさわしかった気がします。
ただし、これはいわゆる撮って出し。つまりJpeg撮影ですけどね。RAW現像やる人には関係ないかも。
もういっぺん言いますが、あくまで「子どもの成長記録カメラ」としての話ですよ。
あとね、やっぱし僕は何でもスマホカメラで賄うことをおすすめしません。
確かに最近のスマホ写真はきれいですけど、あれはスマホで撮ってスマホのディスプレイで見るためのものです。そういうふうに最適化されてますからね。
2019年現在だと1インチセンサーが分かれ目でしょうか。まだスマホで1インチセンサーは積んでないですよね?
じゃあやはりカタログのセンサーサイズのところに、1インチ以上のものが明記されてるカメラを買えば、明確にスマホで撮った写真との違いがわかると思います。せっかく買ったのに「スマホと大差無かった」では面白くないでしょうから。
具体的には「1インチ」「マイクロフォーサーズ」「APS-C」「フルサイズ」ですかね。
もちろん僕はSONYのRX100をおすすめしますよ。このカメラを買って、とりあえずプログラムオートで撮ってりゃオーケイです。いろいろ出てますが、一番安い初代で十分。
運動会や発表会は無理ですが、日常をキレイに、だけどあまりカメラに投資はイヤという人には最高なんじゃないかな。
というわけで長々と書いてきました。
いずれにせよ、子どもってのは毎日成長してますからね。
「お父さん、ようやくカメラ買ったからさ!もう一度1年生に戻ってくれないか!」と、言っても無理な話ですので、もし迷ってるくらいならさっさと買った方がみんな幸せだと思いますよ。
ではまたっ!!